松風亭日乗

取り上げた落語家・作家等については基本的に敬称を省略しています。

2009年4月29日水曜日

宇野浩二『芥川龍之介(上・下)』

›
鬼才、宇野浩二が、生前親交のあった芥川龍之介について、思いつくまま書き綴る。 これが面白い。 冒頭の珍道中に、まずやられた。芥川との関西方面への旅行の話なのだが、これが少々際どい。二人で京都は宮川町のお茶屋で遊ぶのだが、途中、芥川は四つ目屋(大人のおもちゃ屋ですな)に寄り、張型を...
2009年4月26日日曜日

桂小文治、芸術祭賞受賞パーティー

›
桂小文治さんの芸術祭賞受賞パーティーに出席する。 小文治さんは、大学の先輩。私の結婚式の司会もしていただいた。 丁寧な演出と所作の美しさには定評がある。 この度、独演会における『宮戸川(上・下)』の好演が認められた。 特に、下は小文治さんによる創作とのこと。 ご招待を受け、喜んで...
2009年4月24日金曜日

おれ「猫の災難」が好き

›
立川談志考は一回お休み。ちょっと古い文章を載せておきます。 「猫の災難」という噺が好きだ。  友達が二人で飲もうといって買って来た酒を、熊さん一人が全部飲んじゃう噺である。(同じように、友達と二人で飲もうと思った酒を、一人で飲んでしまう噺には、「一人酒盛り」があるが、あっちは目の...
2009年4月15日水曜日

立川談志考 その2

›
前回、立川談志の芸は客との特別な関係を求める、と書いた。それを私が意識したのは、談志が落語協会を脱退した後である。 立川流創設後の「ひとり会」を収めたビデオを観て、私はちょっとした違和感を覚えた。そこにはまさしく談志と客との特別な関係があった。客は談志を求めて集まる。談志はその支...
2009年4月10日金曜日

立川談志考 その1

›
立川談志は青春の芸である。私も大学の頃、熱にうかされるように談志を聴いた。談志を語ることは、その頃の自分を語ることでもある。対象との距離がうまくとれない、難しい作業だが、やってみる。 談志の芸は観客との濃密な関係を強いる。 談志の高座は拒絶から始まる。不機嫌な出。聞こえるか聞こえ...
2009年4月8日水曜日

桂文楽 東京復帰

›
大正5年、小莚は東京に帰った。彼はまだ二つ目。寄席に出るためには、誰かの身内にならなければならない。 当時、大阪から帰って来て売れに売れていたのが翁家さん馬、後の八代目桂文治であった。小莚はさん馬の弟子になり、翁家さん生の名前を貰う。(さん生という名前はもともと三遊亭の名前。四代...
2009年4月5日日曜日

狼になりたい

›
時々、無性に食いたくなるものがある。私の場合、①ラーメン、②カツ丼、③カレーライス、というラインナップなのだが、別格として吉野家の牛丼を挙げておきたい。  牛丼は、孤独な食い物である。それは、他のものと比較した時、歴然とする。  例えば、ラーメンの場合、味噌にするか塩にするかスタ...
‹
›
ホーム
ウェブ バージョンを表示

自己紹介

自分の写真
densuke
またの名を三代目松風亭風柳。ただの酒好きのおっさんです。
詳細プロフィールを表示
Powered by Blogger.