先日、電車の時間が30分ほどあったので、高浜小学校の下に古い神社があったのを思い出し、足を向けてみた。
藤森稲荷神社。境内に案内板のようなものはない。
拝殿の奉納額を見ると、これがただものではないのだ。
上町、中町、下町と、いずれも風景画。たぶん同じ人の手によるものであろう。すごいのが龍の彫り物。迫力満点である。
裏手へ回る。本殿も小ぶりだが素晴らしい。
境内はきれいに整備されている。こういう小さな神社の運営は大変だと思うが、地域の方々の愛情を感じる。神域らしい清々しい空間。
石岡市のHPにも載っていないが、石岡市教育委員会発行の『石岡の地名』という本にわずかながら記載がある。以下、引用する。
「藤森稲荷神社 高浜小学校庭西南の坂中段に位置している。元来高浜古城を守る五本松稲荷、東の琴平神社とともに古城三社の一。西方の守り神。主として高浜西部の人が祭りを続けている。」
古城は大掾氏のものだったらしいが、天正13年(1586年)下妻城主多賀谷氏に攻められ、激戦の末滅亡したと伝えられている。(『石岡の地名』より)
高浜小学校の高台からの眺めもいい。
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