2021年3月4日木曜日

ずっと絵を描いてきた

私には趣味がいくつかあるが、その中で「絵を描く」というのが、いちばん長く続いているのではないだろうか。

本を読んだり、落語や音楽を聴いたりするよりも、ずっと前から、私は絵を描いてきた。

保育園の頃、ヤスコ先生は、私の親に「絵を習わせたらどうか」と勧めたらしい。もちろん農民だった両親はそんな誘いには乗らなかった。乗ろうとしたところで、近くに絵を教える所なんぞなかったのだからしようがない。

絵を教わるどころか、私は好き勝手にいたずら書きをするだけで、美術部にも入らなかったし、高校では音楽の授業を選択した。(レコードを聴いていれば単位をくれると聞いていたからである)

だから、デッサンはなっていないし、彩色も下手だ。人を感心させるようなテクニックは持ち合わせていない。

ただ好きでずっと描いてきただけだ。日記を書くように、私は絵を描いてきた。

思ってみれば、絵も文章も落語も、私はそれで食っていこうとは思わなかった。自分の才能に自信がなかったし、それに人生を賭けるほどの覚悟もなかったのだろう。

でも、私はそれでよかったと思っている。ウケてもウケなくても好きなようにやっていられるから。(もちろん目の前にそれを見てくれる「お客」がいれば、楽しんでもらえるように努めようとは思っている)

そんなわけで今も私は絵を描く。最近は細かい絵を描いていると、気持ちが落ち着くのだ。それに、自分で言うのも何なのだが、私は自分の絵を見るのも好きなのである。

需要があるかどうかは分からないけど、これからもたまに描いた絵を載せていく。よろしくお付き合いの程を願っておきます。

新作。谷中のおでん屋。

阪神淡路大震災が起きた日。

石岡市高浜。愛郷橋のたもと。

沖縄の弁当屋。

前に乗っていたミニ。

万年筆で描いた土浦の吾妻庵。


 

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