今日は仕事納め。午後から休みを取って、帰り道、大洗をちょっとだけ観光する。
まずは名刹、岩船山願入寺。鎌倉時代、浄土真宗の開祖、親鸞の孫、如信のよって開山された。その後衰微していたが、水戸二代藩主光圀の手によって現地に移転した。
幕末の天狗党の乱では門閥派の拠点になっていた。元治元年(1864年)8月12日、松平頼徳軍の歩士頭(かちがしら)立原朴次郎率いる八百名が攻撃、水戸藩兵は総崩れになって逃亡した。立原の軍勢は水戸藩兵が潜んでいることを恐れ、堂宇に火を放った。寺内から14名の死体が確認されたが、水戸藩士は馬廻組(うままわりぐみ)川立捨三郎、1名のみだった。(吉村昭『天狗争乱』より)
山門 |
本堂 |
開基堂 |
梵鐘 |
本堂は損傷がひどく、縄が張り巡らされている。下に参拝用の仏壇が設けられていた。とあるブログで読んだが、震災で立入禁止になったのだという。
水戸徳川家所縁の寺だからか、山門の扉には葵の御紋が彫られていた。この門は尾張徳川家御廟所の表門を移築したものだという。見事だねえ。
境内には親鸞聖人の銅像があった。
本堂脇に回ると、「磯節の父、渡辺竹楽房」の像がある。
かつてこの辺り、祝町は花街であった。俚謡俗謡も盛んだったのだな。
お次は大洗磯前神社。
随神門 |
拝殿。茅の輪くぐりがあった。 |
本殿 |
ざっとお参りを済ませ、石段を下りて神磯の鳥居へ行く。
文徳天皇の御代、ここに祭神が降り立った。何度見ても神々しい。
もう一度、この石段を上る。けっこうきついのよ、これが。
今日は一日寒かった。疲れていたのか、家に帰ったらうたた寝してしまいました。
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