2022年1月26日水曜日

マジック研究会との共演

大学の落研の時、同じ大学のマジック研究会と共演したことが、一度だけあった。

あれは老人ホームの慰問だった。うちの落研が慰問をやるのは対外発表会の練習を兼ねてなので、多分、私が3年の6月前だったろう。

マジック研究会には、高校の同級生のAくんがいた。Aくんは法学部で私とはキャンパスが違ったので、そう会う機会はなかった。Aくんは高校の時は私の隣のクラスだった。彼は生徒会長をしていて、私は役員ではなかったものの、それに近い所にいたので、まあ顔見知りだった。

私としては、昔の友だちと会えてうれしいと思いながら、共演だからね、ウケでは負けないぞ、という思いもあった。

ただ、扇子一本、舌先三寸よりも、マジックの方が見栄えがするよなあ。寄席でも、落語より色物の方がウケがいい時があるもんなあ。この時も落語の時と、マジックの時とではウケが違ったよ。

Aくんの芸も見事だったな。彼は元生徒会長、柄は大きいし押し出しも強い。堂々としたステージだった。

マジック研究会の芸には浮ついたところが一つもなかった。皆、真面目に一生懸命、練習してきた芸だ。これは見れば分かる。私たちの落研もそうだったから。

うれしかったな。おれたちも頑張らなきゃな、と思ったよ。


Aくんの先輩に、マジックコンビのナポレオンズがいる。私たちより約10年先輩。もちろん大学ではかぶっていない。プロデビューは1977年のことだという。私たちが学生の頃、売れてきたんじゃないかな。

2021年10月26日、メンバーのバルト小石さんが亡くなった。69歳。

その時に、この記事を書こうと思ったのだが、時宜を逸してしまった。でも、書いておきたかった。バルト小石さん、ずいぶん長いこと楽しませていただき、ありがとうございました。合掌

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