2022年2月11日金曜日

予想外の雪景色、サッチモを聴く

朝起きたら、おやまあびっくりの雪景色。昨日はずっと雨だったので、全くの予想外だった。


朝は御飯、昨夜の石狩鍋の残り、卵とウィンナーソーセージの炒めもの。

妻を仕事場へと送る。


帰って子どもたちにコーヒーを淹れ、私は浪曲の台本のWord化に勤しむ。


NHK・FM でルイ・アームストロングの特集をやっていたので、ついつい最後まで聴いてしまう。

ビリー・ホリデイ、デューク・エリントンなどとの共演を含め、たっぷりサッチモを堪能した。ジャズ界には、チャーリー・パーカーやマイルス・デイヴィス、セロニアス・モンクなど伝説の人は多いけれど、ルイ・アームストロングほど幅広い人気を持ち続けている人はいないだろう。1901年にアメリカで黒人として生まれたからには、色々辛いことがあったと思う。それなのに、どうしてあんなに明るく優しいのだろう。陽だまりのような暖かさ。心にしみ込んで来る深い味わい。朝ドラがきっかけなのだろうが、こういう特集が組まれるほど、彼のトランペットは、歌は、人の心を掴む。

三遊亭圓生はひとつ年上か。川柳川柳が書いていたが、圓生がサッチモを聴いて、「あれを初めて聞いた時、ひどいしゃがれ声で、なんだい、これが歌手か? と思ったが、しばらく聞いているうちに、これがいい味なんだねえ。義太夫でも悪声でハナのうちは良くないが聞いているうちに引き込まれていく人がいる。それが芸の力なんだ。悪声で美声に変えてしまうんだ。大したものだよ」(『天下御免の極落語』より)と言ったそうだ。

川柳も「さすが、師匠。ジャズがわからないどころか、素晴らしい感性。一芸に秀でた者は他芸にも通ずというところである」と書いていたが、私も同感である。


昼はサッポロ一番味噌ラーメン。葱をくたくたに煮て卵を落とすのがお気に入り。旨し。久々だったのでスープまで飲んでしまった。反省。

妻を迎えに行って、ついでに酒も買う。

午後は、また台本の方を進める。よく晴れて日差しが暖かい。雪がどんどん溶けていく。



夕方、妻とコップ1杯ずつビールを飲む。

夕食はホットプレートで作った石焼ビビンバ、サラダで燗酒。食後に妻と赤ワイン。

寝しなにタラモアデュー。

2 件のコメント:

  1. 川柳師の著書を所持していながら、サッチモの件を読み飛ばしておりました。densukeさんの文章にハッとさせられる事多く、日常を語っておられても楽しませられます。ワタシもカーラジオでサッチモ特集聴いてました。帰路はオーディオで聴きながら。「ハロードーリー」なんか自然に身体が動いちゃいます。
    芸界では「声の良い者に名人無し」だとか、声音だけで客を魅了させちゃうんですね。往年の志ん朝師なんかテンポ 声 テクニック 姿 全てに満点でした。
    勿論間に合ってはいませんが、三代金馬師の悪声は素晴らしく男性的で魅力があります。四代目も悪声ですが・・・。

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  2. ありがとうございます。
    サッチモ特集は偶然ラジオをつけたらやっていました。同じ時間に同じ音楽を聴いていたんですね。
    三代目金馬の粒立った声は、志ん朝も憧れていました。
    四代目金馬は、若い頃は余り好きではありませんでしたが、四十を過ぎた辺りから好きになってきました。

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