その昔、東京都大田区に多摩川園という遊園地があった。
大正14年(1925年)開業。昭和54年(1979年)閉園。吉田初三郎のパノラマ絵図が掲載されている「東京横浜電鉄目黒蒲田電鉄案内」(昭和3年刊行と思われる)には、「家族連れ一日の行楽には最高適地なり」とあるという。
ウィキペディアによると昭和26年(1946年)にはヒグマが脱走し、市街地で警官隊が射殺した、という騒動があったらしい。
ここは親戚のあった川崎にほど近く、私が幼い頃泊りに行くと必ずといっていいほど連れて行ってくれた。田舎の子どもにとっては「夢の国」に匹敵する場所だった。
父が撮ってくれた写真が残っている。
写真というのは偉大だな。その瞬間を瞬間冷凍したようにフィルムの中に封じ込めてくれる。見るだけで、その時の空気や匂いまでも解凍してくれるような感じがするのだ。父がカメラに凝っていてくれたことに感謝したい。
私もできるだけ色んなものを撮っておこう。
ネットで調べたら、多摩川園の遊園地の写真はあまり残っていない。うちの写真はけっこう貴重だったんだ。せっかくだから、載せてみる。
河童の乗り物ですよ。 |
左上にちょっとだけ観覧車のゴンドラが写っています。 |
ちょうど東急の電車が止まっています。 |
昭和40年代の東京の風景。いいねえ。
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