2022年9月3日土曜日

ワクチン接種、『金馬のいななき』読了

朝、御飯、味噌汁、スクランブルエッグ、ウィンナーソーセージ、納豆。

子どもたちとコーヒーを淹れて飲み、朝ドラを見て、散歩がてら床屋に行く。妻は仕事に行った。


近くの義務教育学園から放送の声が聞こえたので、運動会でもやっているのかと思ったら、奉仕作業をしていたらしい。床屋の前でママ友さんに声を掛けられご挨拶する。「*くんパパ」と久し振りに呼ばれたよ。

昼は子どもたちが作ったマルちゃん正麵の塩。

長男がバイトに出掛ける。おにぎりを作って持たせる。

4回目のワクチン接種に市の医療センターに行く。けっこう人がいた。

3時頃帰る。

夕食は、御飯、味噌汁、肉野菜炒め、ソーメンチャンプルー、ポテトサラダ。今日は酒は自重してノンアルコールビールを飲む。


『金馬のいななき』、読了。アマゾンで古本を買った。送料を入れて500円ちょっと。2006年刊の初版本だった。

前回の記事で、四代目金馬の落語協会加入を、ウィキペディアの記述から昭和39年(1964年)としたが、この本によると金馬を襲名した昭和42年(1967年)とのことであった。

金馬襲名についてはこんなエピソードが紹介されている。

三代目のイメージが強烈だったので、本人としてもプレッシャーを感じて、五代目小さんに相談をした。小さんは「いいじゃねえか、継げば」と事も無げに言う。「あと二、三年も勉強して腕が上がってから」と言うと、小さんはこう言ったという。以下、引用する。


「おう、三年やったらお前何か、噺がうまくなるのか」

と—。

「うーん、なると思うんだけど」

「なるのかよ」

「・・・分かんねえな」

「なっ、分かんねえだろう。いいんだよ。継いじゃうんだよ。継げって言われたときに継いじゃうんだよ。俺だってお前、小さんを継げっていうから継いだだけの話。継ぎゃあいいんだよ。やれよ、継ぐんだよ」


小さん師匠、すげえ。

こうして四代目金馬を襲名。正式に落語協会に加入する。金馬は既に、昭和33年(1958年)に東宝名人会で真打ちになっていた。しかも金馬という名跡を継いでの加入である。香盤順が問題になったが、それも春風亭柳朝の「俺の上へ行きゃあいいんだよ、おれの上へ。ちょうどそれでいいじゃねえか」の一言で解決したという。


この本を読んで思った。金馬は、腹話術、軽演劇、タレント、そして落語と、色んなことに全力投球してきたんだな。本当に頭が下がる。

最後に、私の心に残った金馬の言葉を引用する。


落語が目指すところは上手さではありません。それよりも、面白さです。うまい、まずいはお客様の決めることです。


落語を演じている者の端くれとして胆に銘じておきたい。

 

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