2022年12月26日月曜日

常総の酒蔵巡り

この前の土日は、両方とも落語を演っていた。

土曜は、つくばの老人ホームで『時そば』、日曜はみほ落語会で、やはり『時そば』。お客さまには楽しんでいただけたようだ。

『時そば』は、同期の悟空くんのネタ。落研時代はやっていない。ぶつぶつやってみたらできたので、稽古にかけてみた。梅八さんからアドバイスをいただき、直しを入れた。こういう定番ネタを持っていると、何かと便利でいい。


今日は休みを取って、父の酒蔵巡りに付き合う。今日は常総市の2軒の酒蔵を目指す。

まずは水海道の竹村酒造店。宝町商店街のすぐそばにある。


創業260年、もともとは近江商人だったという。先日、行った真壁の酒蔵も近江商人だったな。

店舗の向かいに広い駐車場があるが、以前はそこに酒蔵があった。今の店舗は、2015年の鬼怒川水害で被害を受け、新しく建てたものだいう。おかみさんが、とても丁寧に応対してくださった。


この井戸は水害の時、大活躍したという。

父はここで純米吟醸「京の夢」を買う。谷崎潤一郎の随筆からの命名とのこと。


せっかくだから国道を挟んでお向かいにあった八幡神社にお参り。


せっかくなので車を走らせ、浄土宗の名刹、弘教寺にお参り。ここには徳川家康の孫で豊臣秀頼に嫁いだ千姫の墓所がある。


またまたせっかくなので『真景累ヶ淵』ゆかりのお寺、法蔵寺へ。


累の墓所へ参る。『真景累ヶ淵』を(一部なりとも)持ちネタにするからには、とわずかばかりだが、お賽銭をあげて手を合わせ頭を垂れる。


父が見たがっていた坂野家住宅に行くが、中には入れなかった。残念。




さて、そこから鬼怒川沿いを北上し、石下に向かう。

石下は「紬美人」の野村醸造。明治30年(1897年)創業。私の祖母と同い年だ。





ここでもおかみさんが丁寧にお話してくださる。野村醸造さんも鬼怒川水害では水に浸かったという。あの時は常総市のおよそ三分の一が浸水した。今もその傷跡がそこここに見える。

現在は店舗兼住宅だった建物を改装し、フレンチレストランも営業している。今日はお休みだったが、おかみさんが中を見せてくださった。洒落た心地よい空間になっている。


ここで父は「紬美人・純米山廃づくり」を購入。


最後のシメはつくば市吉沼の浦里酒造。「霧筑波・初しぼり」をゲット。父はここでもご主人と歓談。




私は、この「霧筑波」で茨城の地酒の旨さを知った。

運転は疲れたけど、父はたいそう喜んでいた。よかったよ。


2 件のコメント:

  1. 見応え、読み応えのある酒蔵巡り、楽しませていただきました。まだまだお元気な御父上様でなによりです。東京では路地裏にあるイメージの井戸ポンプですが広場に「でんっ」と存在感のある井戸ですね。お正月休み中にのんびりと「みほ落語会」鑑賞させていただきます。4日に連れと白酒・兼好二人会に行く予定です。冬の噺、何が聴けるかなぁ。本年もブログ楽しませてください。よろしくお願いいたします。

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  2. 明けましておめでとうございます。
    この井戸は、もともと酒蔵の井戸でしたが、建物が取り壊され、この広場に残されました。酒造りのための井戸ですので、このポンプは新しく付けられたものです。鬼怒川水害の時は、付近の方々の生活用水提供に大活躍したそうです。
    酒蔵のおかみさんと話をすると、皆さん、古くて大きい建物を維持するのに苦労されているようです。
    白酒・兼好二人会、いいですねえ。冬の噺だと、私は『二番煎じ』『鼠穴』なんか聴きたいかな。レポート、楽しみにしております。
    本年も変わらぬお付き合いの程、よろしくお願い申し上げます。

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