2023年5月21日日曜日

『石の花』を読む日曜

朝、パン、コーンスープ、ウィンナーソーセージ入りスクランブルエッグ。

朝一で床屋。散歩がてら歩いて行く。ずいぶん緑が濃くなった。





帰って布団を干し、風呂のカビ取りをする。

昼は釜揚げうどん、ちくわの磯辺揚げ。旨し。

午後は妻とスーツを買いに行く。20年もののスーツがいよいよ駄目になり、新調することにした。まだまだ仕事をしないとねえ。

おやつにシュークリームを食べる。

妻と夕方ビール。

夕食はホットプレートで焼いた自家製餃子、厚揚げでビール、酒。食後にウィスキー。


物置にあった坂口尚『石の花』を持って来て読む。第二次世界大戦のユーゴを描く。大きな物語も小さな物語も、どちらもすごい。坂口は少年、少女を描くのが上手いな。『三月の風は3ノット』は傑作だと思う。大学時代、彼の作品を夢中で読んだ。『魚の少年』『たつまきを売る老人』『十二色物語』。実験的な難解な作品もあったが、虫プロ出身らしいやわらかな線が魅力的だった。

『石の花』の絵は硬質だ。どこか大友克洋を思わせる。当時、坂口はベテランだったが、得意とする短編から長編へ、虫プロ風の流れるような線からニューウェーブ風のハードボイルドな画風へ、と変化することを厭わなかった。いや、どんな絵でも描けるんだな。職人としてもすごい。

1995年12月22日、坂口尚は自宅の浴室で倒れて死んだ。享年49。新聞に小さく載っていたことを覚えている。

私が持っている『石の花』は初版本。その後、大幅に加筆された新版が刊行されたという。これは読まないとなあ。


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