2025年4月29日火曜日

田圃仕事

朝飯を食って、軽トラで父を助手席に乗せ、田圃へ向かう。

代掻き後の田圃をトンボがけするのである。

昨夜は地元の先輩方との飲み会だった。二日酔いではないが、しっかり飲んだ後の気だるさのようなものが、体の中に残っている。

トンボを担いで田圃に入る。ちょっと風はあるが、よく晴れた。青い空に、ぽっかりと白い雲が浮かぶ。


今時、あまりやらない作業だな。そんな手間のかかるやり方は、田圃一枚しか作っていないからこそできるのだろう。

ただ、父はずっと前からこのやり方をしてきた。一緒に仕事をしていると、父の仕事がいかに丁寧か、分かる。

田圃のぐるりをトンボでならす。高低の差を、なるべくなくすために。広い田圃だから、完全に平らにするのは不可能だ。しかし、やらないよりはやった方がいい。

村上春樹の言う「効率の悪い営為」そのもの。心を無にして、いや、色んなつまらないことを考えながら、作業を続ける。

ただ、この「効率の悪い営為」を繰り返していると、何だか気持ちが落ち着いてくる。

雉の鳴き声が聞こえる。烏が柿の木にとまって仲間を呼ぶ。柿の木は目も痛いほどの若葉を枝いっぱいに広げている。向こうの山では藤の花が満開だ。波紋。水音。泥の匂い。



効率の悪いことでしかなし得ないものがある。効率の悪いことでしか味わえないものがある。そんな考えが心に浮かんでは消える。

午前中いっぱい田圃の中を歩き回り、お終いにする。

苦手な4月。しんどくなってきた頃に、この田圃仕事がある。この世はよくできている。


昼食は次男が作ったじゃじゃ麵。旨かった。

午後はのんびり。

夕食は、鶏の唐揚げ、ポテトフライ、新玉ねぎ丸ごとレンチンバターポン酢、きゅうりの浅漬けでビール、酒。旨し。

食後にカティーサーク。

 

2025年4月27日日曜日

日曜のお昼はナポリタン

 朝、焼きたてのパン、ウィンナーソーセージ入りスクランブルエッグ、紅茶。

いい天気。妻の号令で久し振りに布団を干す。玄関先に草が伸びていたので、少しだけ草刈り。ふと思い立って裏山に行き、筍を一本掘って来る。

昼は妻が作ったスパゲティーナポリタン。きちんとピーマン、玉ねぎ、ウィンナーソーセージが入っている。市販のソースだけど、旨い。

午後から妻は仕事に行った。本来日曜は休みだが、人手が足りないという。どこも何かと大変だ。

デューク・エリントン『コンプリート・アット・ニューポート』を聴きながら、村上春樹『女のいない男たち』を読む。1956年のニューポート・ジャズ・フェスティヴァルでの録音。手練れの演奏。「A列車で行こう」、素晴らしい。2枚組CDなのだが、大作「フェスティヴァル組曲」はライヴ・ヴァージョンとスタジオ・ヴァージョンの両方が収められている。完璧主義者のエリントンが、ライヴの演奏の一部が気に入らず、コンサートの翌日、スタジオでレコーディングしたという。すごい話だねえ。

「晩御飯はお刺身でも買って来たら」と出がけに妻が言ってくれたので、夕方カスミに行く。

夕方ビールを飲みながら、ボブ・ディランの『地下室』を聴く。ザ・バンドの演奏でディランが気持ちよさそうに歌っている。久し振りに聴いたけど、いいねえ。発売は1975年だが、録音は1967年。オートバイ事故による療養から復帰に向けた、ウッドストックの自宅地下室におけるザ・バンドとのセッションの記録だ。米ビルボードで7位、全英で8位。けっこう売れたのね。

6時半頃、妻が帰る。

夕食は、カツオ、アジの刺身、マグロの切り落とし。冷奴、イカの唐揚げ、ポテトサラダ、揚げ出し豆腐で酒。スーパーのポテトサラダは甘い。ジャンクな感じが好き。筍は味噌汁にする。

寝しなにカティーサーク。


ゴンチチのゴンザレス三上の名言に、「人生負けてナンボ」「今日も笑顔で負け戦」というのがある。もはや、とっさの判断力、瞬発力、気力、体力、どれをとっても若い人たちには敵わない。仕事の仕方も古くさい。まあ負けるわな。むしろ張り合おうとも思わないよ。仕事も所詮「穴埋め」。とにかく1年、何事もなく働いてね、ぐらいしか要求されていない。

それでも、ひとつひとつの仕事に力を尽くして向かっていくよ。効率が悪くても、人に評価されなくても。それが私の仕事である以上、たとえ負け戦であったとしても。

2025年4月26日土曜日

地区の総会、みほ落語会

朝、ツナオニオントースト、魚肉ソーセージ卵炒め、紅茶。

地区の総会。議長を務める。

藤の花が満開だった。

そのまま、みほ落語会に行く。クルマドの風景。


昼はヨークベニマルの海苔巻き稲荷寿司弁当。

私はトリで『愛宕山』を演る。ネタおろし。60過ぎて覚える噺じゃないな。ベースは黒門町でちょっとだけ志ん朝。それにしても、この噺は着物が着崩れる。誰もおっさんの生っ白い足なんざ見たくないだろうに、申し訳ない。やっぱり袴をつけるべきなんだろうな。でも、袴、持ってないし、どうしよう。お客様に助けられて、何とかできました。

帰りのクルマドの風景。



17時帰宅。妻と夕方ビール。

夕食はお好み焼き、焼きそばでビール、焼酎。

寝しなにカティーサーク。


下の畑の八重桜。ちょうど満開の頃。


来月の告知です。何を演ろうかなあ。



2025年4月20日日曜日

ネモフィラを見に行った

今日は国営ひたち海浜公園にネモフィラを見に行った。

昨年の同じ時期、妻と二人で行ったのだが、今回は息子たちも行きたいというので、親子4人でのお出かけとなった。

地の利を生かし、7時に家を出て、8時過ぎに現地に着く。この期間は7時開場。その代わり、入場料は普段より割高の800円だ。勤務形態を考えれば、それも当然だと思う。

早く来たおかげで、渋滞もなく、車も入場口近くに止めることができた。やっぱり地元は得だねえ。

ぶらぶらとみはらしの丘に向かう。近づくにしたがって、人が増える。

やがて眼前にネモフィラが広がる。

情報では7分咲き。ちょっとまばらの部分があるな。近づいてみると、地面が見えている所がある。昨年に比べて、発育が十分ではなかったのか。

それでも、ひとつひとつの花は、可憐で美しい。





みはらしの丘のてっぺんまで上り、眺望を堪能する。その昔、ここは米軍の爆撃演習場で、この丘は攻撃目標だったのだ。今はもう、そんなことを思わせるものは何もない。それは、きっといいことなんだろう。

ふもとは菜の花が満開。ネモフィラとのコラボレーションも素晴らしい。


この時期もうひとつの見所がチューリップ。こちらも素晴らしい。




10時30分頃、海浜公園を出て、茨城町のイオンシティでお昼にする。

期間限定のチキンタツタセット。旨し。

後は家でのんびりする。夕方ビール。

夕食は、焼肉、焼きそばで酒、ケーキ。

食後にカティーサーク。


イオンシティのTSUTAYAで、雑誌『地平』を買う。特集は「新自由主義の30年」。この30年で社会の底が抜けたような気がする。じっくり時間をかけて読もうと思う。

2025年4月19日土曜日

お気に入りの置物と猫

寝室兼書斎みたいに使っている部屋の出窓に、気に入った置物を置いてある、「お気に入りの置物コーナー」がある。


ここに猫が上りたがる。そして、何か気に入らないことがあると、置物をぽいぽい下に落とす。

いちばんのターゲットが猫の置物で、何度転落の憂き目に遭ったか分からない。

この中で、最も高価なのが素焼きのサボテンハウスである。25、6の頃、スキーの帰りに日光の杉並木の辺りにあった雑貨屋で買ったものだ。ひと目で気に入り、8000円ぐらい出した。以来、その前に同じ所で買った、「ロバに乗る男」とともに手元に置いてある。

これも猫の標的になる。

ちょっと前には「ロバに乗る男」が畳に転がっており、ロバの後ろ脚が折れていた。

昨夜は、サボテンハウスが倒れ、二階のベランダに出ている、二体の人形の首が取れた。

いずれもご飯粒でくっつけて直す(素焼きのものはご飯粒がよくくっつくのだ)。

サボテンハウスは、あの大地震の時でさえ屋根の所が少し欠けただけだったのに。猫のための修繕は、これで二度目だ。まったくもう。

猫は何事もなかったかのように太平楽で眠っている。まったくもう。


夕方、ガソリンを入れに行く。ちょっとだけ写真を撮る。



地区の会議。18時頃帰る。

夕食は、グラタン、イカリング、生ハムサラダ、フランスパンでビール、ワイン。

食後にカティーサーク。

 

2025年4月16日水曜日

春は苦手

春は苦手だ。それに加えて、転勤して新しい職場になった。苦手感がいや増す。

職場職場に文化があって、外から来た者にとっては外国のようだ。同じ日本語を喋っていても、ひとつひとつの言葉がよく分からない。どこに何があるのか分からない。

色んなことをネットのポータルサイトでやるのだが、そこに入れない。係の人を探して、2、3日かけてやっと入れるようになった。そして、入れたはいいけど、書き込めない。権限をリクエストして、やっと書き込めるようになった。

一事が万事、こんな感じ。

地図も持たずに放り出され、その辺の人に道を聞きながら歩いている、そんな感じ。

それでも、何とか話す相手もでき、徐々に仕事も始まってきた。


食卓には新玉ねぎのオニオンスライス、新じゃがのポテトサラダ、新キャベツのナムル。燗酒が旨い。

夕飯の支度をしている妻に、

「春は美味しいものが多いねえ」と言うと、

「春は苦手かもしれないけど、悪いことばかりじゃないよ」と返された。

そうだな、悪いことばかりじゃない。





 

2025年4月12日土曜日

お花見

朝、御飯、味噌汁、ウィンナーソーセージ、スクランブルエッグ、オニオンスライス、牛蒡とひき肉の炒めもの。

妻は仕事。コーヒーを淹れて飲む。ビル・エバンスを聴きながら、村上春樹『レキシントンの幽霊』を読む。

昼は焼きそばを作って食べる。

夕方、下の畑で一家で花見。父が焼き鳥とビールを買って来る。後半は裏の家の先輩も参戦。


日陰でちょっと寒かったけど、旨い酒が飲めたよ。桜はこれで終わりかな。


夕食は残った焼き鳥で燗酒。

寝しなにカティーサーク。

2025年4月9日水曜日

昼飯、三品

牛久、ユーモアのランチ。ハンバーグと豚しょうが焼きのセット、1020円。

スープとカレーの小鉢が付いてくる。
お得感がありますなあ。

お肉ぎっしりのハンバーグ。

しっかりしたお味。御飯に合うのよ、これが。

昔ながらの洋食屋の味。妻のナポリタンも味見させてもらったが、いかにもナポリタン。旨かった。


鉾田、㋑食堂。高菜シラスチャーハン、780円。

好きで何度も食べているので、前にも載せたかもしれない。

パラパラ、絶妙の炒め方。

鉾田らしくメロンの浅漬け。
小鉢もいい仕事している。



笠間市、てっぺん。けんちんそば、950円。


具だくさん。贅沢ですなあ。

茨城のそばといえば、今やけんちんそばが有名だが、昔はそれほど知られてはいなかった。県北から水戸地区にかけてのソウルフードだったらしい。私は大人になってから、その存在を知った。

けんちん汁も、蕎麦も大好物。これは食わない手はありませんなあ。旨し、でありました。
 

2025年4月6日日曜日

神崎楽々亭

朝、トースト、牛乳、チキンナゲット、スクランブルエッグ。

「小さな旅」を観ながらコーヒーを淹れて飲む。

今日は神崎楽々亭がある。クルマドの風景を撮りながら、神崎町に向かう。

 


道の駅でおにぎりを買い、神崎ふれあいセンターに行く。

高座づくりをして昼食。13時30分開演。私はトリで『猫の災難』を演る。演ってて楽しかったな。学生の頃に覚えたネタ。好きな噺なんだよね。

15時30分過ぎ終演。片付けをして16時30分解散。

途中、雨が降ったが、帰りには晴れてくれた。ふれあいセンターは桜が満開。


利根川沿いから佐原に出て帰る。


18時頃、帰宅。

夕食は、アジフライ、カキフライ、エビチリ、まぐろの山かけでビール、燗酒。食後にアイリッシュウィスキー。

明日は月曜かあ。頑張ろう。

2025年4月3日木曜日

チェーン店のラーメン、二種

連日の投稿になりますが、在庫があるので。

ずっと気になっていたラーメンショップに、この前入ってみた。


かすみがうら市にある、ラーメンショップ根崎。素敵なたたずまいでしょ。

耳の遠いおじいさんが、ひとりで切り盛りしている。客は私ひとり。

念のために1万円でお釣りがあるかどうか聞いてみたら、最初、「ない」と言うので一度店を出たが、700円、小銭があったので、再び入店。そしたら、じいさん、「お釣りあるよ」と言う。

「ネギが入ったのがお勧め」ということなので、ネギラーメン中盛、800円也をオーダー。

それが、これ。



びっくりするほど旨いというわけではないが、ちゃんとフツーのネギラーメン。美味しくいただきました。


もうひとつ。ゆきむらのあさり塩ラーメン。968円。季節限定です。



あさりがたっぷり入っている。干しエビもいい仕事をしてまっせ。チェーン店の、それだけに安心の味だった。

2025年4月2日水曜日

雨ん中の桜

昨日からひどい雨だった。川も随分水嵩が増していたよ。

雨ん中の桜。

雨に打たれ風にさらされても頑張って咲き続ける桜。えらいなあ。

最近、強者の横暴が目につく。二大強国において顕著だが、様々なところで権力を持つ者に慎みを感じない。漱石は学習院での講演の中で「権力を持つ者こそ、自分は他人の権利を圧迫するかもしれないという自覚を持たなければならない」というようなことを言っているが、世の権力者に聞かせてやりたい言葉だな。(とても聞き入れるとは思わないけど)


では、4月のみほ落語会の告知です。