メンバーのKさんが「海の近くがいい」というので、ここ数年、場所は那珂湊か大洗だ。
今年は大洗。磯前神社下の宿を取る。
車で行くのが手っ取り早いが、「小さな旅」の気分を味わいたくて鉄道を使う。常磐線で水戸へ出て、鹿島臨海鉄道に乗り換え、大洗に着いたのがお昼頃。
大洗は、アニメの舞台になったことから、観光客が増えている。昨年乗った湊線に比べ、車内が何となく浮かれている。ほとんどの乗客が水戸からの乗り換えのせいか、精算窓口には長い行列ができていた。アニメ人気恐るべし、である。
駅から、ぶらぶら商店街の方に歩く。
「聖地巡礼」って言うんですか、一眼レフのカメラを手にしている人たちが目立つ。
混まないうちに昼食にしたい。当てずっぽうに柳屋という食堂に入る。
メニューを見ると、中華から洋食、そば、うどんと何でもあり。地元の人々が集う、私好みのお店。
ここは基本に則っていこうと、ラーメンとビールを頼む。ラーメンは何の衒いもない「中華そば」。いいねえ。店内の客は私を入れて4、5人だが、出前も入っているみたいで忙しそう。次の機会があれば、チキンライスもいいなあ。
それから、商店街が尽きるまでぶらぶら歩く。(この時撮った写真は後日アップします)
ここまできたら、と磯前神社にお参り。磯前神社は海に臨む高台に建つ、1160年の歴史を持つ由緒ある神社である。
石段の上からの眺めは、まさに絶景ですな。
いささか疲れたので、鳥居を出た向かいにある大洗美術館に入ってみる。
いつもは車で素通りなので、入るのは初めて。入場料500円。サービスでコーヒーが付く。
明治の実業家、渋沢栄一の息子、秀雄が小学5年生の時に水戸旅行をした際の水彩画が面白かった。
目玉は、窓外の風景を一幅の絵に見立てたもの。その絶景がこれです。
昼はラーメンだけだったので、小腹が空いた。そこで漁港近くまで歩き、回転寿司に入る。
ビールを飲みながら、イカ、鯵、つぶ貝をつまむ。ビールに皿3枚で軽く1000円を超えた。「はま寿司」に慣れた身にはちょっと高いなあと思うけど、こっちの方が適正価格なのかもしれない。
もう1回、商店街に戻ってぶらついて、3時過ぎに宿に入る。
風呂に入って、湯上りにビール。この日ついに中瓶3本目。でも、やっぱり旨いんだな。
やがて、Oさん、Kさん、Sさんの順でメンバーが揃う。
そして、予定通り6時開宴。
2次会は部屋で、日付が変わる頃まで。
昔話に花が咲き、今の話に力を貰う。お互い齢は取ったけど、瞬時にあの頃に帰ることができる。
年1回のお楽しみ。来年もまた、シブいとこ探そっと。