明治22年(1889年)4月4日の冷たい雨が降る日には、正岡子規が、私とは逆方向に土浦から真鍋の坂を上って来た。
元治元年(1864年)、旧暦の6月21日の朝には、天狗党の田中愿蔵率いる通称ザンギリ隊が、松明を片手に真鍋宿を焼き払った。家屋、土蔵、板蔵等、147棟が焼け落ち、2名が殺害され3名が負傷、強奪された金は3061両に上ったという。(吉村明『天狗争乱』より)
歴史は彼岸にあるのではなく、地続きにある。そんなことを思いながら、ぶらぶらと歩いた。
旧6国から旧水戸街道に入る。
まず旧藤本蚕業株式会社土浦支店がある。
藤本蚕業株式会社の本社は長野県にあった。この土浦支店は大正13年(1924年)に設立。ちなみに上田市にある本社は藤本蚕業歴史館となっている。
ここも、できれば保存してもらいたいものだが、ここまで老朽化していると無理かもなあ。
真鍋の坂を下り、土浦市街へ向かう。街道沿いにはシブい街並みが続く。
この辺りからご城下に入っていくのだ。
見事な看板建築。
正面から。
この看板は商工会議所のものです。
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