翌朝は、5時半に目が覚める。昨日とは打って変わっていい天気。
息子二人を連れて、朝風呂へ。
風呂から上がって、やはり息子二人を連れ、近くを散歩する。
宿のすぐ近くに、清琴楼という老舗旅館がある。明治の文豪、尾崎紅葉が定宿にしていた所だ。
紅葉は、ここで『金色夜叉』を書いた。『金色夜叉』は、紅葉の死によって未完に終わるが、その最後の場面は塩原温泉郷が舞台になる。
清琴楼の玄関先には、「紅葉山人像」が鎮座まします。
若いうちは硯友社一派にあまり価値を置かなかったが、食わず嫌いだった。紅葉の、30歳にも満たぬうちから、あの大派閥をまとめあげた器量は、やはり見事なものだと思う。(その大きさは、泉鏡花『婦系図』の真砂町の先生で十分想像させられるな。)
川沿いの道を歩いて吊り橋を渡る。吊り橋の上からぬりやを振り返ると、ちょうど妻が顔を出したところだった。向こうはビデオ、こっちは写真を撮る。
朝食をしっかり食べて、チェックアウト。本日の目的地、牧場へ向かう。
那須塩原地方は観光牧場が数多あるが、その中で子どもが遊べる施設の豊富さから南ヶ丘牧場を選んだ。
乗馬、動物の餌やり、パターゴルフと午前中目一杯遊ぶ。
その中で何といっても、ソフトクリームには家族全員が感動。濃厚で旨かったねえ。
この日は盆の入りだったために、そうそうゆっくりしてもいられず、昼前には那須を後にした。
今年は忙しく、長男の部活の都合もあり、日程を合わせるのに苦労したけど、今年も親子で旅行できてよかった。ささやかな贅沢だけど、大事にしたいねえ。
清琴楼旧館の重厚なたたずまい。
別館の前に立つ「紅葉山人像」。
部屋から我々を撮影する妻。
ぬりや全景。
家族連れで賑わう南ヶ丘牧場。
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