私には「お父さんは寄席にでも行ってらっしゃいよ」と言ってくれたので、こっちはこっちでありがたく出掛けることにする。
検討した結果、寄席は池袋の夜席にした。昼の小三治にも心は動いたが、日曜日だし混みようもハンパないと思ったのだ。
だったら、ちょっとばかり足を延ばして大学の辺りを歩いてみよう。余裕があれば小田急線途中下車の旅も面白いぞ。
8時の常磐線で品川まで。川崎に着いたのが10時前。いつものように西口から、住んでいたアパートのあった路地を見て、南武線尻手駅まで歩く。
住んでいたアパートは今はない。三階建の、小洒落た名前の付いた賃貸マンションになっている。
それでも、路地の佇まいは当時のままだ。一生楽さんから貰ったアーミージャケットをはおり、遊園のダイエーで買った帽子を被った私がうつむいて歩く姿が見える。
この路地のちょっと先にアパートがあった。
3年前歩いた時とは近所の様子も変わっていた。昔あった店や建物がけっこうなくなっている。しょうがないよな、あれから30年以上経っているんだし。
と、少しばかり感傷的になっていたのだが、当時通っていた銭湯が、ほぼそのままの形で残っていた。これは嬉しかったなあ。
これが、あの友川かずきと同じ湯船につかった銭湯である。
それから、尻手から南武線に乗って登戸まで。登戸から向ヶ丘遊園まで歩く。
この時点で11時30分。インドールで早めの昼食を、と思ったが、まだ準備中。よし、それじゃあ大学まで行ってみよう、と山の上に向かう。
頭上から太陽が、椎名誠ふうに言えば、「むはははははは」と言った感じて照りつける。身体の方はしきりに「やめようよ」と言うのだが、頭の方が「ここまで来てもったいない」と言うことを聞かない。暑さのせいでおかしくなっていたのだ。
途中、天神社の石段を上がってお参りをし、部室見たらいいやと思いながら、正門まで行ってしまった。たまたまオープンキャンパスをやっていたけど、大丈夫か、山の上大学(仮名)、この坂道を登らせて志願者は逃げないか。
天神社から通学路を望む。
やっとたどり着いた部室。
正門まで行っちゃった。
オープンキャンパスをやってました。
やっとの思いでインドールにたどり着く。
で、まず頼んだのがこれ。
やっと息を吹きかえしましたよ。
今日はここまで。次回に続きます。
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