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2016年8月3日水曜日

1998年の熊本城


熊本には2回行った。いずれも職場の仲間との旅行だった。
1998年の3月に行った時は、まず大分空港に降りて、別府に1泊し、阿蘇山を通って九州を横断し熊本に入った。
まさに今年4月に起きた大地震で被害のあった所を通って来たことになる。
南阿蘇辺りの変わり果てた映像を見ると、心が痛む。

写真は熊本城。まずこの巨大さに圧倒された。天守閣は明治の西南戦争で焼け落ち、再建されたものだが、櫓などには当時の遺構も残っていた。
下の写真はその代表格の宇土櫓。櫓といっても、普通の城だったら天守閣級の規模である。
黒壁の武骨な佇まいがいい。



揺れている時の映像を見たが、天守閣の屋根から土埃が立っているのが見えた。瓦が落ちているのだ、ととっさに思った。
後に被害の状況が明らかになる。石垣は崩れ、多くの建物が甚大な被害を受けた。西郷軍の猛攻に耐えた堅固な城塞は、自然の猛威の前に無残な姿をさらすことになった。

非日常が日常になる。これは私たちが東日本大震災で経験したことでもある。
しかし1歩1歩少しずつだが、復興への道は続く。
熊本城にもいつか以前の姿を取り戻す日がやって来ると信じたい。

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