朝、おにぎり、味噌汁、昨夜の残りのハムカツ。妻は仕事。
『虎に翼』の総集編を観てから、BSで1週間分の再放送を観る。
今週は「差別」が大きなテーマ。差別する側、される側。無知ゆえの差別。怯えからの差別。これほど多角的に差別を捉えた表現が今まであっただろうか。それでいて、相対化して「だからしょうがないよね」ではない。「誰もが差別の芽を持っている。それを注意深く摘み取っていこう」というメッセージが根底にある。声高に正義を主張するのではなく、あくまでエンタメという形で。いちいちすごい。
昼は次男が作った釜玉うどん。旨し。長男はアルバイトに行く。
午後は床屋。さすがにこの暑さ、車で行く。
午後は、太宰の戦時中の小説を読んでいた。新潮文庫の『ろまん灯籠』から、「令嬢アユ」「恥」「鉄面皮」「散華」「雪の夜の話」「東京だより」。返す刀で戦後の「未帰還の友に」「女神」「犯人」「酒の追憶」(同じく新潮文庫『津軽通信』から)。
「散華」の中には、若い友人から送られたという手紙の文面が、三度にわたって引用される。「大いなる文学のために、/死んで下さい。/自分も死にます、/この戦争のために。」
「未帰還の友に」はこう結ばれる。「君たち全部が元気で帰還しないうちは、僕は酒を飲んでも、まるで酔えない気持である。自分だけ生き残って、酒を飲んでいたって、ばからしい。ひょっとしたら、僕はもう、酒をよす事になるかも知れぬ。」
敗戦から3年足らずで太宰は死んだ。それが太宰の彼らに対する「答え」だったのか。
妻と夕方ビール。
夕食は、海老ワンタン、餃子、シューマイ、刺身こんにゃく、ベーコン炒めでビール、酒。
寝しなにアイリッシュウィスキー。
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