朝、御飯、昨夜の鍋の残りを汁代わりに、チキンナゲット。
布団を干し、コーヒーを淹れて飲む。
妻と息子たちは買い物に行った。私は、昨日仕事だったこともあり、留守番をする。
Eテレ『日曜美術館』を見ながら、一週間分の新聞を読む。
朝のうちは雲が多かったが、やがてきれいな秋晴れとなる。
ビル・エバンス・トリオを聴きながら、本を読む。『漱石・子規往復書簡集』読了。やっと。
NHK ONEで『ばけばけ』総集編を観る。色々闇の深い内容だし、画面も暗いんだけど、脚本のせいか、深刻になり切らず、どこか明かるささえ感じる。不思議なドラマだな。
昼はスパゲティを茹でて、レトルトのボロネーゼをかけて食べる。スパゲティの基本形のひとつ。旨し。
14時頃、妻たちが帰ってくる。布団を取り込む。
洗面所の給湯器の掃除。説明書とにらめっこをしながら、周りをびしょびしょにしながら、何とか終わる。
妻たちが買ってきた、コージーコーナーのシュークリームでおやつにする。ほっと一息。
大相撲を見ながら、妻と夕方ビール。「ゆっくりできた?」と妻が聞いてくる。うん、ゆっくりできたよ。ひとりで家にいる時間も、たまにはあるといいよね。
夕食は、父の作ったもつ煮込み、ほっけ、揚げたパンの耳で酒。酒は妹夫婦のお土産、和歌山の地酒「紀伊国屋文左衛門」純米吟醸。旨し。
食後にホワイトホース。
史上初の女性首相は、私と同い年らしい。
思えば、私たちが社会に出たのは、男女雇用機会均等法以前の世界。まごうことなき男性優位の社会だった。
初めての職場では、女性の方々が全員のお茶を入れ、机を拭いていたのを思い出す。しかし、農家の長男に生まれ、男性優位の恩恵にただ乗りしていた私は、それに何の疑問も感じずにいたのだ。
首相は、東京の有名私大に行きたかったのに、弟のために地元に近い関西圏の国立大学に進学したという。私の妹は、私が国立大学に落ちたがために進学できなかった。彼女の方がずっと成績はよかったのに。一事が万事そうだった。
そんな中でのし上がるためには、女性は男以上に男にならなければならなかった。
首相にはそんな痛々しさを感じる。
もしかしたら、彼女は「狼の皮をかぶった羊」で、アレはトップに立つための方便に過ぎず、実は女性や弱者に寄り添ったことをやってくれるのではないか、というのは、あまりに甘い幻想なのだろうな。
暦の上ではもう冬か。縁先で、カマキリが死んでいた。

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