文春ムック『今面白い落語家50』を買う。
落語好き523人に対するアンケートによるランキング。
第1位は柳家喬太郎。意外だがうなずける結果。
ちょっとマニア寄りかもしれないが、落語のライブを数多く観ている人たちの意見なんだなと思う。
柳家、林家の止め名の人は入っていない。ってゆうか、大きな名前の人は一人も入っていない。
最近読んだ、5代目柳家つばめ『落語の世界』の中で、つばめが、「現在のようにマスコミが発達すると襲名の必要がなくなり、一つ名前で通す人が多くなるかもしれない」というようなことを書いていたが、まさにそういう世の中になったと言えるだろう。
それと、スター春風亭小朝がベスト10に入っていない。
立川談笑、春風亭昇太、柳亭市馬、柳家三三が小朝の上に立っているのを見ると、堀井憲一郎が『落語論』で、「小朝の現在の評価は低すぎる」と言っているのが真実味を帯びてくる。
ただなあ、小朝、少々イタいのだ。今時、金髪のソフトモヒカンだし、ブログは絵文字が踊ってるし、彼のセンスに、まさに堀井の言ではないが、「80年代ファッションを見せられているような」気持ちになるのだ。
もちろん小朝は圧倒的に上手い。プロデューサーとしての才能も抜群、落語に対する問題意識も高い。東京の落語界にとって最も重要な人物と言っていいだろう。三遊亭圓朝襲名の噂も依然としてある。
それが実現すれば一発逆転だろうな。恐らく社会現象になるに違いない。それだけの仕掛けを、小朝のことだ、仕掛けてくるだろう。落語も押しも押されもせぬメジャーな存在になるんだろうな。それはこの上もなく喜ばしいことだ。
ただ、私はその熱狂からは、少し距離を置くと思う。それは単に趣味の問題なんだけどね、多分その時も、私は少々イタいと感じると思うな。
今回は徒然なるがままの、ものぐるほしけれな感想でした。
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