妻が「お正月だし、寄席にでも行って来たら」言ってくれたので、ありがたく東京に出かける。
日暮里で下車。
いつものようにカメラをぶら下げ、谷中を歩く。
志ん生・馬生・志ん朝のグッズを売っている店があったので、覗いてみる。 ここは古今亭の街なのだ。
谷中銀座を抜け、不忍通りに出て、団子坂を上る。
当てずっぽうに根津に向かって歩く。
途中、夏目漱石旧居跡の石碑を見つける。川端康成筆。近くの塀の上には猫の石像が載っている。
この辺りは漱石・鴎外・一葉など明治の文豪が多く住んだ。今も閑静な住宅街。新しい家が多く、歩いていて余り面白くはない。
やがて、東大に行き着く。付近には古い洋館なんかあって、俄然写欲がわく。
テニスコート脇の坂道をたらたらっと下りると、根津神社があった。
早速お参り。境内のお稲荷さんに、立川談志の千社札が張ってあった。側には里う馬・ぜん馬・談幸・志の輔など立川流の面々の札がずらり。さすが家元のお膝元である。
それから、言問通りを通って、再び上野の山へ。
美術館にも入りたいが、この後の寄席を考えると、いささか時間が足りない。
それに、大分歩いて草臥れた。そこで、東照宮の鳥居脇の茶店に入る。
ここがしぶい。メニューを見ると、カレーそうめんなんてのがある。甘酒を飲んでしばし休憩。
不忍池の周りに出ている骨董屋を横目に通り過ぎ、蓮玉庵に入る。
冬の定番、鳥南蛮蕎麦と燗酒を注文。ごまめをつまみにお銚子を1本飲んだところで、蕎麦が来る。
お銚子1本追加。まずは蕎麦をつーっとたぐる。そして、つゆと鶏肉、葱をつまみにもう1本の酒をとろとろと飲む。いやあ体の芯からあったまりますなあ。蕎麦湯で締め。
外は寒風吹きすさぶが、ほかほかのまま上野広小路亭に向かうのでありました。
寄席の内容は、次回お話し致します。
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