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2010年9月23日木曜日

土浦イオンで嘉門達夫を見た


土浦イオンで嘉門達夫が無料ライブをやっていた。
私は妻子を連れ帰り際だったので、ほんの少し眺めただけだった。
歌っていたのは、替え歌メドレー。けっこうウケていたな。
何を隠そう、私は嘉門達夫のデビュー作「お調子者でいこう」をLPレコードで持っている。CDも4、5枚持っているかなあ。
そう、実は私、コミックソングが好きなのだ。
私の中では(活躍時期、芸風ともに大分違うが)、東のなぎら健壱と西の嘉門達夫が双璧だ。
なぎら健壱の歌は、コミカルなものでもどこか哀愁があり、情緒がある。東京落語の佇まいを感じる。
嘉門の方はひたすら馬鹿馬鹿しい。(なんたって「バルセロナの5段活用、バロセロナ、ビロセロナ、ブロセロナ…」だもんね。)その分、爆発力は凄い。「小市民シリーズ」「替え歌シリーズ」などヒット作を持ち、「替え歌」では紅白歌合戦にも出場した。
ただ、コミックソングの旬は短い。多くの人は、1回聴けば充分、と思うだろう。でも、そこで勝負していく姿はいっそ清々しいと、私は思う。
紅白にまで出場した嘉門が、土浦イオンで買い物客相手に歌っている。見ようによっては哀れかもしれない。だけど、そんな湿っぽさを微塵も感じさせず、目の前の客をしっかり掴もうとする嘉門達夫、格好いいぞ。

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