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2011年4月4日月曜日

五里ん君、電話ありがとう

昨日、落研の後輩、五里ん君から電話が来た。「無事ですか?」とのこと。茨城や福島のOBの安否を気遣って方々電話をかけているらしい。やさしいなあ。私が芸名を付けた乱頭君は、福島の三春に住んでいるらしい。きっと原発問題は私の方より切実だよな。
生活は平常に戻りつつある。だけど、もう私たちは3月11日以前には戻れない。あれから私は、大地を、海を、安全を、科学技術を信じられなくなってしまったし、これから先、何年何十年も、私たちは放射能のリスクを抱えて生きていかざるを得ないだろう。
しょうがないとは思うが、やみくもに原発を推進してきた人たちには、とんでもないことをしてくれたものだと、恨み言の一つも言いたい。このような事態を起こすような社会を作ってしまったことを、社会人の一人として、子どもたちに対して申し訳ないと思う。でも、私に何が出来たんだろう。
何だか、心の真ん中に「虚無」の風が吹いているな。妻もふさぎ込みがちだし、心から楽しめることがない。自分自身はひどい被害を受けたわけでもないのに、そんなふうに思うこと自体、罪悪感めいたものを感じる。何だかなあ。
それでも日々の営みは続く。何度も書いているけど、色んなものを引き受けながら、何とか折り合いを付けて、生きていくしかないんだな。
今回の震災で、私たちは多くのものを失ったけど、一方で、人の心の温かさや健気さを知ることができたのも確かだ。それを支えにやってくよ、ちょっとずつだけど。

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