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2014年1月20日月曜日

芸術新潮1月号「つげ義春特集」

芸術新潮1月号は「つげ義春特集」。
実は私、高校の頃からのつげファンである。
同世代のつげファンと同じように、小学館漫画文庫の、『ねじ式』と『紅い花』で衝撃を受けた。
大学の時には、『必殺するめ固め』『夢の散歩』が出て、熱狂して読んだ。
昭和の末期には「コミックばく」が創刊され、毎号つげ義春がメインを張った。あの寡作なつげの新作が毎号雑誌で読める至福の時を、「コミックばく」は提供してくれた。
芸術新潮の目玉企画は、「原画で読む『紅い花』『外のふくらみ』」「4時間に及ぶロングインタビュー」。いやあもう堪んない。
中でもインタビューは圧巻。あまり表に出ることがない、現在のつげ義春の姿がよく分かる。これを読むと、ここ27年間沈黙を保ってはいたが、つげ義春は一貫してつげ義春だったのだなあ。
つげはもうマンガは描かないという。目の衰えと、引きこもりの息子の世話がその理由である。そうか、マンガやエッセイでおなじみのあの息子さんは、引きこもりになってしまったのか。(息子さんは40歳に手が届いているはずだ。)感慨深い。
前述の2作品以外にも、原画や写真を多数掲載。つげ義春ファンには永久保存版ですよ。

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