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2014年10月30日木曜日

お休み

平日の休み。
朝食は、ご飯、味噌汁、マルシンのハンバーグ。
妻と石岡のイオン、ウェルサイトで買い物。
昼は、南台の燈屋でランチ。
私は生ハムとにんにくのパスタ。妻はカルボナーラ。旨し。
バルサミコ酢を使った前菜が、また旨かった。
午後は床屋。
夕方、ヨークベニマルで買って来たハートランドビールを飲む。
DVDで、古今亭志ん朝の『締め込み』を観る。
泥棒が夫婦喧嘩の仲裁に出て、「お前は間男か?」と亭主に訊かれ、「あたしは、そんなあやしい者じゃないっ!」ってのが可笑しかった。くすぐりに作為を感じさせないところが、志ん朝の天才たる所以だな。
ふと気づいた。この時使っていたまんだら(手拭い)は、八代目桂文楽のではないか。私は雑誌『サライ』の付録に付いていた復刻版を持っているのだが、色といい家紋といい、まったく同じ。文楽の持ちネタを、落語研究会でかけるのにあたって、意識的に選んのだろう。志ん朝の黒門町に対する敬慕の念が偲ばれる。
前半は「間抜け泥」という古今亭の型だが、噺の呼吸は黒門町。それでいて、のびやかで楽しい、志ん朝ならではのものになっている。改めて凄い人だなあと思いました。
夕食は、さんまの味醂干し、もつ煮込み、回鍋肉で酒。
いい休みだったよ。

写真は親父が育てた菊。見事に満開。


2014年10月28日火曜日

ちょっと昔の風景シリーズ

ちょっと昔の風景シリーズ。自己満足かもしれないけど、私としては楽しいのよ、これ。

かつて土浦駅前にあった丸井。ここで結納返しでスーツを買ってもらった。
今は居酒屋が入る雑居ビルになっています。

土浦。手前の蔵は今もあるけど、後方の煉瓦造りのはいつの間にかなくなっていた。

これも土浦。もとは立派なお屋敷だったのか、お店だったのか。
もちろん今は跡形もありません。

小美玉市小川の本屋さん。
この時には看板はそのままで美容院になってたんだっけかな。
今はカフェになってます。「スタブラ」でタカトシが特製ベーコン食べてました。

鹿島鉄道の常陸小川駅近くにあった建物。もとは何のお店だったんだろう。





2014年10月26日日曜日

大仏餅

『大仏餅』という噺がある。
名人八代目桂文楽の最後の演目として知られている。文楽は、この『大仏餅』の口演中、絶句して高座を下り、それから4カ月足らずで死んだ。
もともとは三遊亭圓朝作といわれる三題噺である。「大仏餅」「袴着の祝い」「新米の盲乞食」の三つのお題をまとめたものだ。
大福さんが以前ブログで書いていたように、それほど面白い噺ではない。立川談志は「文楽師匠は、自分のネタはすべて十八番と言っているが、本当にそうか? 『大仏餅』なんか酷いもんだ。」と色んな所で言っていた。
あらすじは次の通り。

ある雪の晩、河内屋金兵衛の店に、子連れの新米の盲乞食が現れる。上野の山下で乞食連中に親父の方が袋叩きにされ、血止めのための煙草の粉を恵んで貰いにきたのである。子どもは6歳。ちょうどその晩、河内屋は子どもの袴着の祝いで、八百善の料理で客をもてなしたばかり。同情した金兵衛が、親子に料理の残りをやろうとして、面桶を預かって驚いた。それは、名器、朝鮮さはりの水こぼしだったのだ。素性を訊くと、その盲乞食は芝片門前でお上の御用達をしていた茶人、神谷幸衛門のなれの果てだった。そこで、金兵衛はおうすを一服立て、大仏餅を茶うけにして幸衛門に差し出すが、幸衛門は大仏餅をのどに詰まらせ苦しむ。背中をたたいてやると、餅が喉を通った拍子に幸衛門の目が開いた。しかし、と同時に彼の鼻が抜ける。「今食べたのが大仏餅、目から鼻へ抜けた」というのがサゲ。
結末がきれいではないし、サゲも分かりにくいのは確かだ。

柳家小満んは、著書『べけんや―わが師、桂文楽』(河出文庫)の中で、『大仏餅』について、こう述べている。
「よく出来ていると思うのは、三題のうち二つが噺の最初に出て来て、後の一つがサゲ際に現れるという点だ。三題のうち二題がいきなり出て来るから、お客は成程三題噺になりそうだと安心をする。ところが、あとの一つがなかなか出てこない。そのうち噺の内容に引き込まれて、それが三題噺であることを忘れて噺に聴き入ってしまう。すると、突然もうひとつの題が出て来てオチがつく。お客は、やられた! と思う寸法だ。」
プロならではの分析だ。とすれば、枕で三つの題を明示しておいた方がいい。その点で、文楽演出は、簡潔だが理にかなっている。
そして、この『大仏餅』が、文楽の絶句から10年後、同じ国立小劇場の落語研究会に、林家彦六の口演でかけられることになった。しかし、彦六は直前に入院してしまった。しかも脳軟化症を患っているらしい。とても高座は無理だ。そこで小満んにお鉢が回ってきた。気が進まぬまま引き受けたが、その日、彦六の弟子正雀と、『大仏餅』の作者とされる三遊亭圓朝の墓参りをしていたことに気づき、小満はめぐり合わせを感じる。
さて当日、文楽が絶句した、神谷幸衛門名乗りの場面で、小満んも絶句に近い感覚に陥る。
「それは、乞食にまで零落した神谷幸衛門の無念さと、師匠文楽の絶句した口惜しさが交叉したからである。」と小満んは言う。
小満んは、何とかその危機を乗り切ったが、サゲ際に前座が鉦・太鼓をひっくり返してしまう。
ただ、この出来事は、小満んにとって『大仏餅』の真髄を掴むきっかけとなった。小満んはこう続ける。
「ポイントは神谷幸衛門の名乗りにあると悟ったからだ。その無念さこそ、この核心である。あとの難問はサゲである。楽屋の粗相も『そこを何とか解決してみてくれ』という師匠の心残りの現れだったのかもしれない。」
鳥肌が立つな。この「私の難問」という章は、この本の中でも白眉をなす一文だと思う。
桂米朝は、『CDブック八代目桂文楽』(小学館)の中で『大仏餅』についてこう書いている。
「食べ物をあげると言われて乞食が差し出す器を受け取った旦那が、手触りでふっと気付き、たしかめてみて、『こりゃあ大変だ』と低い声で軽く言うのだが、その一言で、複雑な驚きが充分に表現されていた。あの辺の呼吸も忘れがたい。」
確かに、文楽ネタの中では小品であり、また、体調が悪い時や客筋のよくない時に多くかけられた演目ではあったが、それでもしみじみとした味わいのある噺であった。
今なお談志の影響力は大きく、若い落語ファンの間では、彼が酷評した志ん朝の『鰻の幇間』や、この文楽の『大仏餅』などを低く見るきらいがあるが、決してそんなことねえぞ、と私は思うのだ。
ちなみに、古今亭志ん朝の生涯最後のネタ卸しは、この『大仏餅』であった。


2014年10月21日火曜日

ひと昔前の鉾田


旧鉾田駅付近のひと昔前の写真。
この頃、モノクロ写真に凝っていたのよ。
鉾田駅の駅舎は、ほんと風情があってよかったんだ。残しておいて欲しかったなあ。
ただ、治安や管理に問題があって、廃線になった駅舎は、だいたいすぐ取り壊されてしまうのが常らしい。
でも、貴重な歴史的財産だと思うんだけどね。惜しいことしたと、今でも思う。

店舗の広告看板も味があるねえ。

駅前のお店も、駅前タクシーの建物も、今はない。

橋のたもとにあった焼きそば屋さん。
この頃にはもう営業していなかった。一度食べておきたかった。

この建物好きだったんだけど、震災で損壊し取り壊された。

ここに載せたのは、「みんなみんな今はない、ああ懐かしい」建物たちでした。

2014年10月20日月曜日

霞ヶ浦の公園


ちょっと前のお休み。
長男は部活。大好きなお兄ちゃんと遊べなくて、次男が寂しそうなので、霞ヶ浦の湖岸にできた公園に行ってみる。
真ん中に東屋があるだけで、遊具もない芝生だけの公園。でも、それが気持ちいい。
バドミントンの用意をしていったのだが、風があって思うようにできない。
仕舞いにはシャトルの飛ばしっこをして遊んだ。
公園に飽きると、堤防に出て霞ヶ浦を眺めた。

最近、土日の仕事から手を引いて、妻や息子と過ごすようにしている。
まあ色々あるのだが、そこはそれ、大切なものを大切にできるのはいい。
寝食を忘れて働くことは尊いが、大切なものとしっかり向き合う時間もないといけないよなあ。
巧妙に支配され自己犠牲を強いられる。そうして疲弊した者たちは「楽をしている」ように見える者を攻撃する。もういいよ、そんな光景は。

お昼にカスミで買ったパンを食べる。次男はこの頃カレーパンがお気に入り。食べ物の好みは父親似なのだ。

2014年10月16日木曜日

ほぼひと昔前の風景

10年ひと昔と言いますな。
今回は、そのほぼひと昔前の風景を見てみましょう。

土浦駅前、イトーヨーカドー。閉店の頃は、看板は「セブン・アンド・アイ・ホールディング」だった。

鉾田にあったお店。震災でやられて取り壊された。味のある佇まいだった。

石岡、国分寺の辺り。「食糧企業組合」ってどんな団体なんだろう。

小美玉市小川にあったショッピングセンター。
ここに入っていたスーパーやまうちの鰹の刺身は旨かった。

土浦にあった時計屋さん。
看板の字体が素晴らしい。以前載せたが、側面は見事な煉瓦造りだった。

土浦、桜川の土手から見えた建物。もとは遊郭だったのかなあ。


2014年10月14日火曜日

かしてつ(鹿島鉄道鉾田線)

鹿島鉄道鉾田線(通称かしてつ)が廃線になったのは、上の子が幼稚園生の頃だった。
その子が今は中学生だ。月日の経つのは本当に速い。
アルバムをめくっていたら、鹿島鉄道の写真がけっこうあったので、その一部を載せてみます。

廃線直後の常陸小川駅。廃線後もしばらく車両が置かれていたんだよね。
同じく常陸小川駅。ディーゼル機関車が保存されていた。

玉造町駅。駅名に「町」が付くのがキュートでした。
駅員室。この頃にはもう無人駅になっていたけど。いい雰囲気でしょ。

関東の駅100選にも選ばれた鉾田駅。保存してほしいとの声もあったけど、結局取り壊された。
車両の内部。これが一番古いタイプのやつ。床は板張りです。

いつの間にか、かしてつのない風景に慣れてしまった。
廃線は、今でも、もったいなかったと思います。

2014年10月8日水曜日

月食の夜

皆既月食。
6時過ぎには欠け始め、8時には光を失った赤い月となった。
子どもたちも夢中で見ておりました。

これだけでも何なので、この間見た夢の話でもしましょうかね。
では、漱石『夢十夜』風に。

おかしな夢を見た。
合宿所の浴室のような部屋に、一人で浴槽に浸かっている。
普通の浴室と違って、タイル張りではない。床も浴槽もコンクリート剥きだしである。
夜で外は暗いが、部屋の中は裸電球が光源となっているらしく、よく見える。
自分が浸かっているのはお湯ではなく、水のようだ。しかし、冷たさは感じない。
水は濁ってはいないが、黒い藻のようなものが、脚の所々に付いている。
「こんな汚い水に浸かって大丈夫だろうか」と思いながらも心地よく、なかなか上がることができないでいる。
やがて浴槽を出る。体を拭きながら出口に向かう。
床にも踝ぐらいまで水が溜まっている。ぼしゃぼしゃ歩きながら部屋を出る。
廊下に出ると、見慣れた木製の引き戸があって、落研時代のめくりが貼ってある。
そうか、ここは川崎のアパートだったのか。まだあったんだ。
でも、こんな風に入ったのでは不法侵入になるな。
しかし、一方でこうも思っている。
「いつでもここに戻っていいんだ。」

フロイトさんだったら、どういう夢判断をしてくれるんでしょうか。





2014年10月6日月曜日

十三夜

今日は十三夜。お月見である。
朝から台風が吹き荒れたが、午後から台風一過の青空が広がった。
夜には見事な月夜になったね。
晩飯は、けんちん汁、おでん、さんまの塩焼きで菊正宗。さんまには頂き物のすだちをかける。
これがまた旨いの。さわやかな酸味が日本酒に合うねえ。
おでんは昨夜の残りだが、それだけに味が染みて旨い。
そして、菊正宗樽酒。秋はこういう腰のある酒だな。
毎日色々あるけど、こういう一日の終わりはいいもんだ。
明日も頑張ろう。

2014年10月5日日曜日

三遊亭圓楽・春風亭小朝二人会

昨日、地元の文化センターの「圓楽・小朝二人会」に、長男を連れて観に行った。
本来は料金4000円のところ、中学生はご招待、保護者は割引になるという。息子に聞くと、行きたいというので、すぐさま申し込ませた。
前座は三遊亭圓丈門下、ふう丈。ネタは『転失気』。声がはっきり出てて、明るい。こういう前座さんはいいね。
緞帳が下り、「さわぎ」の出囃子が鳴り始める。春風亭小朝の登場だ。高座には膝隠し。格子柄の着物に袴を着けて、金髪ソフトモヒカンの小朝が高座に座る。
マクラはジョーク集といった趣き。ソ連ジョークを安部首相にアレンジしたものを含め、爆笑を誘う。上手いもんだねえ。洒落てるし、時事問題も流行の愛国に走らず、いかにも頭が良さそうだ。
ただねえ、ちょいちょい下ネタを放り込んでくるんだね。「断捨離」ネタで、亭主を例にとり、「5年間ベッドで使用していないものはゴミなんです。」と言った後で、「ある時酔っ払って帰って来て、求めてきたりしても、その気にはなれませんよね。こういうのを“燃えないゴミ”と言うんです。」と落としたりするんだけど、こういうの、ご招待の中学生相手に演っていいのかね。
ネタは新作。カラオケ葬の話。膝隠しの下にハンドマイク仕込んだりして、歌う歌う。客にもよくウケてたねえ。小朝はこういうエンターテイメントな落語を演りたいんだろうね。あの36人抜き真打昇進をリアルタイムで知っている私は、小朝には名人になって欲しかったのだが。
名人ばかりが落語家の目指すところではないと、私は常々主張しているが、名人になるべき素質を持っている人は、名人になって欲しいと思う。何かその点で小朝は、自らが落語界のてっぺんに座るのではなく、仕掛け人の方に逃げているようで、私としてはちょっと歯がゆい。
そして、トリは三遊亭圓楽。開口一番「小朝さんとは修業仲間ですが、今日はやりたい放題でしたね。」と言う。思わず笑っちゃった。まさにそんな感じだったねえ。
圓楽の方は「笑点」ネタで笑いを取る。特に桂歌丸の話が面白かった。私も、歌丸には笑点50周年も健在でいて欲しいと思うよ。
で、ネタは『短命』。上手いよ。達者だと思うよ。でもなあ、ご招待の中学生を前に演るネタかなあ。連れてきた親としては「お前、あの噺分かったか?」と息子に訊きづらいよねえ。
圓楽は地元の文化ホールで過去2回聴く機会があったけど、その時のネタが『町内の若い衆』、『禁酒番屋』と、いずれも下ネタがかっているんだよね。
確かに田舎で、落語の粋なんぞ分かる客は少ないし、「行く先々の水に合わねば」ということなんだろうけど、確実にウケると判断したのがそれなんだな。
口調は男らしいし、職人なんか素晴らしい。センスもいいし、上手い人だと私は思う。それだけに、落語の凄味を感じさせるネタを聴きたかった。
ま、よくウケてたし、面白かったよ。客も満足だったんじゃない。
お二人とも達者な芸だった。そういうことです。


2014年10月2日木曜日

平日の休み

平日の休み。
こういう時は妻とデートすることにしている。
たまには子ども抜きでゆっくり買い物でもさせてあげたい。
というので、今回は阿見のアウトレットへ行く。
一回りしてから、時間を決めて別行動。お互いのペースでお店を見る。
昼食はイタリアン。私はオリーブとたこのパスタ。妻はマルゲリータ。両方旨し。
妻はセーター、私はバッグを買う。大量に買い込むというのができない私たち。でも、気に入ったものが買えてよかったよ。
アイスクリームを食べて帰る。
おかげさまでのんびりできた。また、どこか行きましょう。
上の写真はアウトレットから望む牛久大仏。このシュールなとこがここの魅力ですな。