皆既月食。
6時過ぎには欠け始め、8時には光を失った赤い月となった。
子どもたちも夢中で見ておりました。
これだけでも何なので、この間見た夢の話でもしましょうかね。
では、漱石『夢十夜』風に。
おかしな夢を見た。
合宿所の浴室のような部屋に、一人で浴槽に浸かっている。
普通の浴室と違って、タイル張りではない。床も浴槽もコンクリート剥きだしである。
夜で外は暗いが、部屋の中は裸電球が光源となっているらしく、よく見える。
自分が浸かっているのはお湯ではなく、水のようだ。しかし、冷たさは感じない。
水は濁ってはいないが、黒い藻のようなものが、脚の所々に付いている。
「こんな汚い水に浸かって大丈夫だろうか」と思いながらも心地よく、なかなか上がることができないでいる。
やがて浴槽を出る。体を拭きながら出口に向かう。
床にも踝ぐらいまで水が溜まっている。ぼしゃぼしゃ歩きながら部屋を出る。
廊下に出ると、見慣れた木製の引き戸があって、落研時代のめくりが貼ってある。
そうか、ここは川崎のアパートだったのか。まだあったんだ。
でも、こんな風に入ったのでは不法侵入になるな。
しかし、一方でこうも思っている。
「いつでもここに戻っていいんだ。」
フロイトさんだったら、どういう夢判断をしてくれるんでしょうか。
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