元日、BSの演芸番組を見た。
橘家圓蔵が5分ぐらいで「猫と金魚」を演らされていた。
「金魚鉢は棚の上に載っけましたが、金魚はどうします?」辺りのくだりはほぼカット。無理矢理サゲまでもっていく。正直、つまんなかった。まああの状況じゃしょうがないか。
ところが、ゲスト席に呼ばれて雑談に入ると、これが俄然面白い。圓蔵大暴れ。林家三平の頭をひっぱたくは、カンペを奪い取ろうとするは、三平に向かって「こんなの、アドリブでやれ」と毒づくは。やっぱり圓蔵さん、こうでなくっちゃいけません。
その後、VTRで立川談志が、志ん生・馬生・志ん朝についての思い出話を喋ったのだが、談志、老いたなあ。声がもう出ない。話の調子もおかしい。見てて辛くなった。淋しい。
昭和61年の映像で志ん朝の「もと犬」。体力気力が充実している頃の志ん朝だ。軽い噺を軽く演っているが、やはりいい。ありきたりのくすぐりでも、すごい面白いんだよなあ。
子どもの風呂の面倒を見ながら、馬生の「そば清」をチラ見。昭和51年の映像。これもいい時の馬生。いいよねえ。この噺は現在、柳家さん喬が得意にしている。「どおーもー」ってのは馬生の演出なんだな。さん喬の方はきれいで気障。馬生の方はどっかぶっとんでる、エキセントリックだ。
夕食の時間なのでテレビはここまで。録画の用意もしていなかった。残念。
でも、思わぬところでいいものを観ることが出来たよ。
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