上野「じゅらく」のナポリタン。
行きの電車で、ずっと伊丹十三の『女たちよ!』というエッセイ集を読んでいた。その中の「(日本では)多くは、スパゲッティの名を借りた炒め饂飩の域を出ないのであります」なんていう文章をさんざ読んだ後、ナポリタンを頼むのだから、私も自虐的というか皮肉屋というか、でありますな。
そして、出てきたのがこれ。ピーマン、玉ねぎ、ベーコン、マッシュルームを炒め、目玉焼きとウィンナーソーセージをあしらった、昔ながらのナポリタン。で、これが「炒め饂飩」かというとさにあらず。きちんと麺に腰がある。アルデンテに茹でてあるのよ。絡めてあるのもケチャップというより、ちゃんとしたトマトソース。
伊丹さん、あなたがきちんと物申してくれたおかげで、日本の洋食もしっかりと進化していますよ。
これに粉チーズとタバスコをかけていただく。もちろん生ビールをのみながら。たまりませんな。旨し、でした。
ではアップで。
向こうっ側にあるのは、長男が食べているハンバーグオムライスです。
この横断歩道を渡った所に「じゅらく」があります。
西郷さんの銅像の下に「レストラン聚楽台」があった頃。
ここで息子に御飯食べさせながらビールを飲んでみたかった。
もう1枚。1998年当時の上野駅前です。
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