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2014年2月6日木曜日

風柳の根多帳②

久し振りの持ちネタシリーズ。
3年の冬合宿では『花見の仇討』を持って行った。
高校の時、古今亭志ん朝のを聴いて、いつか演りたいと思っていたのだ。
江戸時代のドッキリの噺。
桜が満開の飛鳥山、仲良し4人組が仇討で花見客を驚かしてやろうという趣向。浪人に巡礼兄弟が煙草の火を借りに行く。すると、この浪人が巡礼兄弟の親の仇であることが判明。仇討騒ぎになる。花見客が集まった所で六十六部が登場。仲裁に入り、4人で酒盛りになる。そこで花見客にも、これが花見の趣向であることが知れ、わっとウケる、という段取りなのだが、ドッキリは思惑通りにはいかないという法則通り、トラブル続きでぐだぐだになっていく噺だ。
志ん朝のは50分に及ぶ大作だった。
すげえ面白くて、自分でも演りたくなったんだな。でも、志ん朝のようには、それはできないわなあ。
覚えて演っただけ。合宿の高座にかけたきり、人前で演じることはなかった。
『花見の仇討』が私の持ちネタだったなんて、多分、落研仲間も覚えていないでしょう。
でも、よくできた噺だよ。花見時期といえば『長屋の花見』だが、この噺なんか、寄席でもっとかかっていい噺だと思うんだけどねえ。

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