出口一雄がどのような容貌の人だったか、今はほとんどの人が知らないだろう。
私も、京須偕充の「鬼の眼に涙」の扉ページのイラストでしか知らなかった。
それがこれ。
ちょっとなあ、という感じだよね。
ところが、先日、Suziさんから出口一雄の画像をいただいて驚いた。
向かって左から2番目が出口一雄。右側の二人が弟夫婦。左端は妹である。
色男だよねえ。
Suziさんはこのように言っている。
「銀座で映画のスカウトにあっていたそうです。母は父と見合いした後、伯父に会って腰を抜かさんばかりに驚いた、って言ってました。『まあ素敵な人だったわよ。こんな違う兄弟もあるんだ、ってほんとびっくりしたの。』そういつも笑って説明してくれました。」
三遊亭圓生は、「鬼の眼に涙」の中でこう語る。
「姿勢がよくて、いい身装(なり)をして、気っぷが江戸前で颯爽としていましたよ。ですからねえ、あれでなかなかモテたんです。」
そして、それにこう続けた。
「ですからね、出口のお内儀さんは割に若い。」
この、圓生の言う「お内儀さん」は、出口の三番目の妻に当たる。
それもSuziさんの証言で明らかになった。
では、次回より、出口一雄の結婚歴を、Suziさんのお話を基に辿って行くことにします。
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