落研には女子部員もいる。
私たちの代には、夕姫さんと楓さんと2人いた。2人とも途中でやめることなく、無事落研部員として卒業した。
女子部員ということでいえば、私たちが1年の時の4年生こそ3人の女性の先輩がいたものの、2代上は女子部員はゼロ。(実は1人Tさんという方がいて、写真を見せていただいたが、アグネス・チャンに似た美人だった。彼女は私たちが入学する前にやめていた。)1つ上の代は美恋さんだけ。(この代は男子部員も風神さん1人。2人はお雛様コンビと呼ばれていた。)
下の代も同様で、1つ下は2人いたが、結局、露漫さんだけが残った。2つ下は風°鈴(プリン)さん1人しか入らなかったし、その下は4人入ったが、やはり1人しか残らなかったと記憶している。
そんなわけで、私たちの代は、夕姫さんと楓さんが2大アイドルとして君臨していたのだ。
そして、この2人の個性が対照的だったのも面白い。明るく太陽のような夕姫さんと、クールで繊細な楓さんは、当時の2大アイドル、松田聖子と中森明菜のようだった。(先日、知ったことだが、初め楓さんは真打名を「あき菜」にするつもりでいたが、中森明菜の登場で、「わか菜」にしたのだという。)
落語でいえば、夕姫さんは『饅頭怖い』や『松竹梅』を得意とし、はじけた面白さがあったし、楓さんは『初天神』や『金明竹』で、いかにもかわいらしい子供や与太郎を描き出した。2人とも、とても楽しそうに落語を演じていた。よく稽古して上手かったと思う。
この2人が、共に最後までやめなかったのは大きい。2人の絆が、私たちが想像できないほどのものであったことに間違いはない。
この前のOB会の日は、昼間2人で上野の美術館を観、会の後は楓さんは夕姫さんの家に泊まったという。あの濃い4年間を過ごした女同士、積もる話でいくら時間があっても足りなかっただろう。そういう機会が持てたことが、お節介なようだが、私としても嬉しい。
また会いましょう。皆、お互い時を重ねていい具合に大人になった。こんなふうに齢を取るのも悪くないな。
ちなみに夕姫さんと楓さん、生年月日も同じ。しかも元日。すごいよねえ。
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