では、常陸の国一之宮、鹿島神宮なんかどうだい、と長男に訊くと、ぜひ行きたいと言う。次男はあまり気が進まないようだったが、それでも皆でお出かけということもあり、喜んで車に乗り込んだ。
10時半頃、鹿島神宮到着。
私はこの間来たばかりだから、あまり写真も撮らず、案内役に徹する。
拝殿をお参りし、参道を奥に進む。晴れてはいるが、空気は冷たく、寒い。でも、心地よい寒さだな。
鹿園で、次男が鹿に餌をやる。鹿島は昔、「香島」と表記されていたが、神宮の神の使徒が鹿であったことから、「鹿島」となったという。
奈良の春日大社に鹿島神宮の武甕槌命を勧請した時、命が白鹿に乗って上ったという伝説があり、奈良でも鹿は神様の使いとして大事にされた。あの落語『鹿政談』の鹿は、鹿島由来のものだったのだなあ。
奥宮、要石と見て、奥宮前の茶店で甘酒を飲む。子どもたちは抹茶甘酒、妻は小豆甘酒、私は普通のをいただく。
それから御手洗池に下りた。
要石と御手洗池を示す道標。
この辺でちょうどお昼時。前の茶店で食事ができるようなので、ここで昼食にする。
新蕎麦の時期、せっかくだからと蕎麦を頼む。男子チームはせいろ、妻は温かいのがいいと言って、かけにした。蕎麦は御手洗池の湧水を使って打ったもの。腰があって旨かった。
参道を戻る。参道は地元の方々によって掃き清められている。まさに神域の名にふさわしい清浄さである。
鹿島アントラーズの、必勝祈願の寄せ書きがあった。
ここで鹿島神宮を後にし、お隣の神栖市の港公園に行く。
鹿島開発の象徴である、日本一の堀込港、鹿島港の完成を記念して造られた。岩上二郎、竹内藤男、二代の県知事の名前が刻まれている。
タワーに登ると、鹿島港と鹿島臨海工業地帯が一望できる。
3時ごろ帰宅。皆でおやつ。
その後、ごろごろしながら、ベニー・グッドマンとセロニアス・モンクのレコードを聴く。
夕食は、ししゃも、豚の味噌漬、きつね納豆で燗酒。ししゃもは八海くんが送ってくれた北海道産。肉厚で卵もぎっしり。この辺のスーパーで売っているのとはレベルが違う。旨し。
子どもたちを連れて鹿島に行くのは初めてだったか。気が進まなさそうだった次男が、ずいぶん楽しそうだった。
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