ページビューの合計

2010年2月12日金曜日

鮟鱇鍋ツアー③

夕食後、私達は、I君の手製の蒟蒻をつまみに、これもI君が買ってきた四合瓶を飲んで寝た。
翌朝、I君は、地区の駅伝大会の応援に行かなければならないと言って、先に帰った。必ず昼には家に寄って、手打ちの蕎麦を食べていってくれ、と彼は強く言う。私達は、茨城のご当地ラーメンである、スタミナラーメンを食べるつもりだったが、せっかくなのでI君の勧めに従うことにした。
T君と私は宿を出ると、近くで見つけた鮟鱇のオブジェ「あんちゃん」の写真を撮り、那珂湊へ向かった。
途中、海門橋でT君が写真を撮りたいと言う。橋手前のロードパークに車を止め、橋の上を歩く。朝日に輝く太平洋が素晴らしい。
それから、魚市場へ行く。T君はそこで蛤、一夜干しの烏賊を買い込んだ。生牡蠣を売っていたので、ひとつずつ食べる。つるんと喉を過ぎ、磯の匂いが立ち上る。旨いが、けっこう磯臭さが口中に残る。本当なら、酒でそれを払拭すべきなのだが、運転があるからなあ。生ものには酒が必要だ、というのとを再認識したよ。
また、大洗に戻り、「常陽幕末と明治の博物館」を見る。個人的には明治以降の方の展示が面白かったかな。昭和天皇の子どもの頃の絵とか、大正天皇自筆の日記などに暫し見入る。戦時中の玩具で「箱入り娘ゲーム」や「空襲ゲーム」などという珍品もあった。
敷地はキャンプ場になっており、私も昔、ここでバーベキューをやったことがある。一角に水戸学のカリスマ、藤田東湖先生の銅像があった。銅像フェチのT君が見逃すはずがない。早速記念写真を撮ってあげる。
I君の家に行く途中、涸沼、ドライブイン「はにわの里」に寄る。「はにわの里」でT君は子どもの土産に納豆スナックを買った。ラベルの「うまかっぺ」に惹かれたらしい。
I君の家には昼近くに着いた。I君の長男は昨年結婚して独立、次男は仙台での就職が決まったという。今は夫婦水入らず。家に上がると、ふっくらと太った猫がいた。住み着いた野良猫がなついたとのこと。猫好きの奥さんの念願が叶ったことになる。
I君手打ちの蕎麦と、揚げたての天ぷら。「蕎麦粉が六分、つなぎに山芋を四分使ったんだ。十割よりもこっちのほうが旨いよ。」とI君は言う。確かに旨い。I君、作務衣が似合う男である。(作務衣を着ているわけではないが…)
T君は古河を見物して帰った。無事に岐阜に着いたというメールが、深夜0時を回った頃届いた。

0 件のコメント: