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2011年2月17日木曜日

こんなことやってる場合じゃないのだが


ここんとこ忙しくって、まとまった文章は書けないが、ストレス解消にちょっとだけ。
妻が早々と寝てしまったので、久々に文楽のDVDを観る。
「馬のす」と「大仏餅」の2席をいっぺんに演ったもの。昭和45年の映像(彼の死の1年前だ)。
この2席はセットでよく演じられた。どちらも短い噺なので、30分もかからない。
それにしても「馬のす」は枝豆が出てくるくらいだから夏の噺だし、「大仏餅」は雪の夜の噺で季節は真逆だ。多分、時間の関係だけでこの二つをセットにしたのだろう。こうしてみると、文楽も案外ずぼらなところがあったのかもしれない。
「大仏餅」は文楽としては珍しい、くすぐりの全くない噺(あの「心眼」にだって、「仲見世だあ」の場面では笑いがくる)。談志などは酷評しているし、私も正直つまらないと思っていた。
ところが、これがなかなかいいのだ。わずか15分の噺だが、静かな情愛が心にしみる。この噺が、この1年後、文楽を引退に追い込むことになるなど、とても思えない出来だった。
思わずいい気持ちになったので、書き留めておくことにしました。今日はこれまで。

ついでに画像をひとつ。たきの井食堂、外観。ちょっと前の写真。

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