このところRCサクセションの『カバーズ』を聴いている。
ここで歌われる、『ラブ・ミー・テンダー』や『サマータイム・ブルース』で危惧されたことが、現実のものとなってしまったのだなあ。
このアルバムは、原発批判の曲を収録していたために、彼らが所属していた東芝EMIから発売することが出来なかった。こんな形で表現の自由は潰されようとしたのだが、このような事態になっても、シンガーソングライターが原発の安全神話を「みんな嘘だったんだぜ」と歌った動画が削除されたり、芸能人が反原発の意見を書き込んだブログが閉鎖されたりといったことが起こっているらしい。
まさに「何やってんだ、じょうだんじゃねえ」だ。
『カバーズ』は、清志郎の絶唱『イマジン』で終わる。絶望的な状況を鋭く攻撃しながら、清志郎は最後に希望を歌うのだ。清志郎、やっぱりあんたはかっこいいぜ。
残念ながら、今この地平に清志郎はいない。だけど、きっと彼はどこかで私たちを見ている。清志郎に恥ずかしくないように、私たちも頑張んなきゃな。
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