「ゆめの寄席」プロの落語家編第2弾。
この前より、ちょっと昔に行ってみよう。
場所は人形町末廣だな。
まずは五代目柳家小さん、『かぼちゃ屋』。「ライスカレーはしゃじで食う」、いいよな。
お次は九代目桂文治の『今戸焼』。待ってました、留さん。高校の時ラジオで聞いて腹抱えて笑ったなあ。
ここらで渋く八代目三笑亭可楽。ネタは『反魂香』。こういうタイプの落語家って、今存在しないよな。
漫才はリーガル千太・万吉。柳家梧楼、禄朗という元落語家の二人。東京漫才の元祖と言われた人たちです。
三代目桂三木助は『崇徳院』にしよう。『へっつい幽霊』もいいけど、こっちの方が軽くていい。
そろそろ新作が欲しいな。初代爆笑王、三遊亭歌笑、『純情詩集』といこう。歌笑が急死したのが昭和25年5月。三木助襲名が4月。奇跡の共演だな。
そして、ご存知、柳家三亀松。ねっとりとした色っぽい都々逸を堪能しよう。
六代目三遊亭圓生登場。芸術祭受賞作品『首提灯』と思ったけど、底抜けに楽しい『百川』がいいな。百兵衛さんの「うひぇっ」が絶品。
仲トリは五代目古今亭志ん生。人形町末廣ということで『二階ぞめき』を聴きたい。
クイツキは三代目春風亭柳好。極め付けの『野ざらし』。
六代目春風亭柳橋先生。『小言幸兵衛』は讃美歌が入るんじゃなかったかな。睦会時代、高座から転げ落ちるのが売り物だった『湯屋番』もいいな。
三代目三遊亭金馬は『居酒屋』だなあ。うちの親父の世代は、落語家といえば、文楽・志ん生よりも、柳橋・金馬だったらしいぞ。
膝代わりはアダチ龍光の手品。
トリは八代目桂文楽。トリネタは志ん生や圓生の方が豊富だが、ここは私の「ゆめの寄席」。トリは黒門町をおいて他にいない。『明烏』、『素人鰻』、『富久』、『厩火事』、『寝床』…。迷うなあ。ここはもう季節だな。春から初夏といえば『愛宕山』。これで決まり。いきなり春の野山に連れて行ってくれる文楽演出がいい。
いやあ、これぞ自己満足の極み。楽しいなあ。またやろっと。
安藤鶴夫、『わたしの寄席』のカバーより、人形町末廣。
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