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2013年4月7日日曜日

ワイエスを見に行く


この間、水戸の県立近代美術館でアンドリュー・ワイエス展をやっていたので、見に行った。
アメリカンリアリズムを代表する画家で、人気も高い。私も画集を1冊持っており、好きな画家の一人だ。
今回の展示は「オルソンの家」を描いた、水彩画や素描である。この「オルソンの家」シリーズから、彼の代表作「クリスティーナの世界」は生まれた。
やはり本物はいいなあ。ワイエスの筆遣い、精密なデッサンを直に見ることができる。
ワイエスの絵には写実だけではない、省略があり抽象がある。対象に対する深い愛があり、死に似た静けさがある。
モチーフも白い大きな古い家だけではない。玄関先の気圧計、卵の計量器、秤の皿、穀物袋、乾燥中の豆、ブルーベリー用のくま手、かもめの死骸を吊るした案山子など、その家にある全てのものに及ぶ。そして、その家に住む、足の不自由な姉とその面倒を見る弟。このシリーズは約30年間描き続けられ、姉弟の死とともに終了した。
1時間ほど見て、館内のカフェでコーヒーを飲みながら休憩。もう一度、見る。
圧倒的な展示内容。充実の2時間。
満開の千波湖畔の桜を見ながら帰る。
ここんとこ忙しく、くさくさしてたけど、いい気晴らしになりました。たまにはこういう時間は必要ですな。

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