神田明神には平将門の霊が祀られている。
『平家物語』で逆賊の代表の一人として、「承平の将門」と名前を挙げられている。ではあるが、郷土茨城では何となく英雄視されている。私が高校生の頃やっていた「大河ドラマ」、『風と雲と虹と』で、将門は心温かい人物に描かれていた。そのような人柄が、土地の記憶として受け継がれてきたのかもしれない。(地元には、「将門煎餅」とか「将門蕎麦」なんてのもありますよ。)
将門は、身内の争いから伯父の国香を討ち、あれよあれよという間に関東一円に勢力を広げた。果ては「新皇」と称し、中央政府と敵対するに至る。しかし、追討軍に敗れ、将門も討死。首は都に晒された。晒された首は、3日後、故郷を求めて空を飛ぶ。中央政府の威信にかけ、その首は矢で射落とされた。その首が落ちた所、現在の東京大手町に首塚が残る。そして、その祟りを鎮めるために、将門は神田明神に祀られたという。(ちなみに首が落ちた場所は諸説あり、そのひとつ、岐阜の大垣市には御首神社がある。)
夕暮れの神田明神にお参り。ホテルで一息ついて、晩飯を食べに出かける。
明神の坂を下り、鰻の名店「神田川」の向かいにある、もつ焼き屋に入る。いつものように、カシラ、シロ、ネギ間で生ビール。そして鶏ハラミ。ここで一ノ蔵。2本目は菊正宗。谷中生姜をつまみに飲んだ。なかなか落ち着ける店だったよ。隣の店にはメイドさんが立っていたけど。(秋葉原にも近いのだ。)
コンビニに寄って、カップラーメンと缶水割り、翌朝の朝食を買ってホテルに帰る。歩いたせいか、ぐっすり眠れました。
ホテルの前の坂道。
鰻の名店「神田川」。桂文楽が贔屓の店でした。
秋葉原付近。
朝の神田明神。
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