今日はちょっと疲れた。
こんな時は潔く現実逃避、「夢之酒」第2弾、春の巻といこう。
関東のとある街。大きな川が流れていて、その堤防に桜並木が植わっている。桜の時期は、屋台が出たりして、結構な賑わいだ。
桜は五分咲きといった頃の休日。土手に座って花を見上げる。屋台で買った焼き鳥片手に缶ビール。これが旨いのよ。
さて、夕刻、馴染みの小料理屋に入る。こざっぱりとした白木のカウンターに座る。夫婦でやっているこぢんまりした店。適当にほっといてくれるので、居心地が良い。
突き出しはふきのとう味噌。ビールは飲んだから酒にする。「神亀純米発泡にごり」。この酒はいきなり開けちゃあいけない。ちょっとずつ蓋を開けて空気を逃がしてやらないと、泡があふれ出して大変なことになるのだ。プシュッと空気が抜けると、コポコポと泡が立って底に溜まった白い澱が沸き上がる。やがて、酒全体が白く染まる。これがたまらない。
色と泡を楽しむためにグラスに注ぎたい。まるで白いシャンパンだね。味は濃厚、上品な甘味が口中に広がる。ふきのとう味噌の苦みが、これまたよく合う。
黒板に書かれたおすすめの中から、金目鯛の刺身、山うどの天ぷら、ののひろのぬたなんてのを注文する。
私は刺身と言えば鰹を深く愛しているが、春先は金目鯛が好き。あのピンク色が春らしくていいではありませんか。
山うどの天ぷら、ののひろのぬたは、実は私の母親がよく作る。これを食べると春が来たという実感がわく。
とろとろ飲みながら、テレビのプロ野球中継でも見よう。楽天のゲームか、東野が投げている時の巨人戦、今年からは横浜もいいな。
四合瓶全部飲んじゃうと大変なことになるから、飲み残しはお持ち帰りにして、夜桜見ながら家路に就くことにしますかね。
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