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2012年3月6日火曜日

水都大垣


翌朝、ホテルをチェックアウトした私たちは、大垣の街を散策することにした。
ぶらぶらとお城へ向かう。立派なお城だ。天守閣は再建されたもの。鉄筋コンクリートでガラス窓が嵌めてある。それでも、なかなかに美しい姿である。
お城の近くに、ディープな飲み屋街発見。飲み屋はこの辺にあったのか。まあ昨夜見つけてたところで、入るのは躊躇うだろうな。
この大垣は、松尾芭蕉の『奥の細道』結びの地でもある。芭蕉は、東北から北陸を回り、敦賀から近江を経て、この大垣に入った。門人たちの歓待を受けた後、船問屋谷本因宅から船に乗って伊勢に向かった。芭蕉の旅は終わらない。ここで芭蕉は「蛤のふたみにわかれ行く秋ぞ」という句を詠んだ。
水門川に舟がもやってあり、その近くに芭蕉と彼を見送る門人の銅像がある。芭蕉が船に乗ったのは、この辺りだったのだろう。
濃尾平野の西側は、木曽川、長良川、揖斐川という3本の大河が縺れるように流れ、伊勢湾に注いでいる。我が国屈指の水郷地帯である。この大垣も、街の真ん中を水門川が流れ、縦横に水路が走っている。水門川はやがて揖斐川に合流する。交通の要衝で水運も盛んだったに違いない。古い商家が至る所にあり、歩いていて飽きないな。
水門川の流れは清く、川底には水草が靡いている。八幡神社の境内には湧水があった。まさに水都大垣。この街の豊かさを、しみじみと実感できる。俳諧、お茶なんていう文化も育つ。そりゃ芭蕉も寄りますよ。
1時間ちょっとの散策。楽しかったねえ。やっぱり街は歩いてみなきゃ分からない。

大垣城

ディープな飲み屋街

中はこんな感じ。

こういう名前の通りもいいねえ。

松尾芭蕉像近くにあった建物。いいでしょ。

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