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2012年3月8日木曜日

いざ関ヶ原


関ヶ原に行く途中、御首神社に寄る。
関東を目指して飛行中の平将門の首を射落とした場所に建てられたという神社である。郷土の英雄所縁の地だ。これは行かずばなるまい。
首から上の病にご利益があるといわれていて、境内には帽子が奉納された絵馬堂がある。
意外にも参詣人が多かったな。
さて、T君が行きたくて行きたくてしようがなかった、関ヶ原ウォーランドに行く。
ここも桃太郎神社同様B級スポットマニアの聖地といっていい。浅野祥雲先生作のコンクリ芸術の宝庫だ。その数、200体以上という。
ほどほどの賑わい。いやあ凄いな。まさに圧巻。詳しくは写真を見てほしいが、ひとつひとつに強烈な個性がある。
以前は客の入りが悪く、T君が問い合わせた時に「お客がいないので、今日はもう閉めます。」と言われたことがあったという。B級スポットブーム、歴史ブームで完全に息を吹き返したな。展示のコメントを見ると、イマドキの感じ。若いスタッフが増えたようだ。楽しんでやっている雰囲気がいい。
大満足でウォーランドを後にし、今度は実際の古戦場を見に行く。
T君の案内で笹尾山に登る。石田三成が陣を敷いた所だ。右手に宇喜多秀家、その向こうに大谷吉継、さらに向こうには小早川秀秋が陣を敷いた。左手は東軍の陣。しかし、背後には西軍の毛利勢がいる。陣立てを見ると、圧倒的に西軍が有利だ。全軍が機能すれば、西軍の圧勝だったろう。全軍が機能すれば、だ。そうならないところが人間の面白さだな。司馬遼太郎の『関ヶ原』は、その辺を描いて見事である。
ここで、血で血を洗う天下分け目の戦いがあったのだなあ。笹尾山のすぐ下の畑の真ん中に、「決戦の地」の碑がある。私たちは山を下りて、碑の前で写真を撮った。T君は近くにいた若者に「わくわくしますねえ。」と声を掛けられたらしい。
T君にはマニアを惹きつける何かがある。

では、関ヶ原ウォーランド、浅田祥雲先生作、コンクリ芸術の粋をご覧いただきたい。
徳川家康の陣。

足、脱臼してないか?

石田三成、君はよくやったよ。

大谷吉継切腹の場面。

後の狂気を予感させる、金吾将軍小早川秀秋。

戦いの無意味さを訴える、武田信玄の亡霊。

亡霊だから顔色が悪い。

生首を下げて歩く侍。目付きがよくない。

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