この前までPCをメンテナンスに出していたので、しばらくブログの更新ができなかった。
気づいたら、お彼岸も終わりではないか。
先週末に墓参りに行った時には、早くも桜が咲いていた。
彼岸に咲くのは早咲きの桜だけど、今年はソメイヨシノが咲いているんだからなあ。季節の巡りが随分早いよ。
先日、古本の『石原慎太郎よ、退場せよ!』(斎藤貴男・吉田司/洋泉社・2009年刊)という新書を買った。石原慎太郎が東京都知事だった頃の批判本である。指摘がいちいちもっともなんだよなあ。少しだけ引用してみる。
「石原の差別発言は居酒屋の酔っ払いレベルの会話ですよ。彼が職業作家として個人的に言っているだけなら、彼の小説など読まなければ済む話ですが、彼は彼が差別している相手から巻き上げた税金でそれをやっている。公人が絶対してはならないことを恥じもしないで平然とやっている」
「学校を教師や生徒を支配する装置として使っている」
「石原の体質である、嫌悪なり憎悪の対象を常に設定し、そのことによって集団の結束を図るという原始的な統治手法」
「石原にとって政治とは、弱者と他人(公)のことより、自我や自己の史観を最大多数が受け入れるという自己表現、つまり自己実現の場として位置づけられている」
石原慎太郎は退場したが、石原的なものは依然として健在だ。むしろ増殖しているといっていい。それを「強いリーダー」として少なくない人々が誉めそやす。(そのラスボス的存在がドナルド・トランプだったのかもしれない)
そんな世界に私たちは生きている。
お口直しに、本屋の帰り道で見たこぶし。
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