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2022年10月6日木曜日

禁足生活

この度、コロナウィルスの濃厚接触者となり、週末まで禁足生活を送ることになった。

朝、御飯、味噌汁、レトルトのハンバーグ、海苔の佃煮。

ポール・マッカートニーの『ラム』を聴きながら、『切腹考 鷗外先生とわたし』(伊藤比呂美)を読む。


『ラム』は1971年発表。ポールのソロ第2弾である。クレジットは妻、リンダとの連名。この辺り、ジョンとヨーコを意識していたのかもしれない。前作『マッカートニー』が全楽器ポールの演奏であるのに対し、このアルバムは見事なバンドサウンド。スコットランドのポールの農場で録音された。リンダのバックボーカルが加わると、アメリカンロックのような大らかな雰囲気になる。素直でいいアルバムだ。

 『切腹考 鷗外先生とわたし』をどうカテゴライズしようか。エッセイ、小説、評論・・・。私はこれを詩として読みたい。詩人、伊藤比呂美が綴る言葉はすべてが詩だ。伊藤比呂美女史が鷗外魚史と言葉で切り結ぶ。もはやこれは言葉による交情であり交接である。熊本、カリフォルニア、ワルシャワ、ベルリン、ロンドン、伊藤は軽々と時空を超える。まだ読了はしない。伊藤の言葉にもう少し溺れていたい。

昼はサッポロ一番味噌ラーメン。旨し。

夕方、アマゾンで頼んでいた『マッカートニー』が届く。ポール・マッカートニーのソロ第1弾。1970年、ビートルズのラストアルバム『レット・イット・ビー』に先駆けて発表された。このアルバムを発売するにあたり、ポール・マッカートニーはビートルズからの脱退を表明した。最後までビートルズを存続させようと奮闘したポールが、結局、ビートルズを終わらせた。『マッカートニー』は全楽器、ポールの演奏による。高山T君は「あれだけ必死にビートルズを守ろうとしていたポールは、腹立たしさもあってか、見事にビートルズのメンバーを拒絶して、たった一人でソロアルバムを作っていた」と言っていたが、まさにその通りである。

発売当時酷評された。曲自体はポールさんが作っているんだから、まずかろうはずはない。ただ、いかにも荒削りで、インストゥルメンタルが多いところがそういう評価を生んだのだろう。演奏は達者だが、やはりわくわくするような一体感はない。

夕食は豚の生姜焼き、さつまいものバター焼き、ナムル、大根の煮物で燗酒。食後に妻と赤ワイン。

寝しなにカティーサーク。


一日中雨。寒い。12月上旬の気候だという。ひっそりと家族で身を寄せ合って過ごす。



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