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2017年2月13日月曜日

とまと演芸寄席

つくば市で行われた地域寄席「とまと演芸寄席」を観に行く。
常陽リビングに案内記事が載っていて、大学の先輩のお二人、落語家の桂小文治さん、江戸文字職人でアマチュア落語家の鶯春亭梅八さんと、梅八さんの娘さんで浪曲師の国本はる乃さんが出演するという。早速、電話して前売りを予約した。
当日は、少し早めにつくばに入り、Q’tのサイノでランチ。ヒンドゥー語が飛び交う中、本格インドカレーのセットを食べる。お好みのカレーは、ラムと豆をチョイスした。


開演45分前に入場。楽屋にご挨拶に伺うと、諸先輩方がずらり。2つ上の歌ん朝さん。3つ上の四代目金瓶梅さん。4つ上(出る入るです)の沙麗宮(しゃれのみや)さんとお友達。さながらS大落研のOB会。昔話に花が咲いておりました。
客席に回ると、普段はダンスホールに使っているスペース。そこに100名ほどのお客が入っている。多くは地元のじいちゃんばあちゃんかな。宴会状態になっているグループもある。
サラは梅八さん。大学時代は三代目松竹亭金瓶梅として、私にとっちゃあ伝説の名人だ。私も現役時代、何度かOBの落語会である「昔噺の会」で前座を務め、ご一緒させていただいた。
司会の人が開会を告げるも、じいさんばあさんが思い思いに喋っている中高座に上がり、小噺で落語に引き込んでいく。こういうお客に慣れているのだろう。客前で鍛えた語り。上手いなあ。五街道雲助や古今亭志ん橋に通じる味がある。お日様、お月様、雷様が旅をする小噺。梅八さんは何の噺でも、この小噺をまくらに振っていたっけ。この日もそれは変わらない。何だか嬉しくなった。ネタは『真田小僧』。子どもがかわいいなあ。楽屋で「おれの『真田』はMさん(二代目金瓶梅さん、伝説の名人)譲りなんだ」とおっしゃっていた。
お次は、梅八さんの娘さんのはる乃さん。弱冠21、最年少の浪曲師とのこと。とはいえ芸歴は11年に及ぶ。『将軍の母おでんの方様』を熱演。すごい迫力。客も圧倒されてた。私は生の浪曲は初めて。詳しくは分からないけど、彼女の芸の何と瑞々しく、はちきれんばかりの若さにあふれていたことか。そして人柄の良さも伝わってくる。いいねえ。
中入り後に地元の方(筑波和弘さん)の蝦蟇の油売りの口上が入る。
そしてトリの小文治さん登場。客席の一部は結構酒が進み、宴会モードが加速してゆく。
でも小文治さんは動じない。丁寧に小噺を振った後、得意の『片棒』に入っていく。きれいな高座だな。いかにも本寸法。祭囃子のリズム感、山車の人形の仕草も見事。きちんと笑いを取っていた。思いのほか狭い、ぐらつく高座というハンデキャップもものともせず、あの仕草の多い話を平然と演じ切る。どんな状況でも端正に自分の芸は崩さない。プロはすごいな。きっちり終演予定の3時30分に終わる。


終演後、楽屋でもうひと盛り上がり。楽しかった。梅八さんが歌ん朝さんに「同じ茨城で落語やらないか」と盛んにおっしゃっていたけど、私もまた落語やりたくなっちゃったなあ。

2017年2月10日金曜日

大竹聡『多摩川飲み下り』

「奥多摩から多摩川沿いに、のべ27日かけて、ひたすら歩いちゃあ酒を飲む。目指す終点は川崎駅のそのまた先の多摩川河口」(高野秀行の解説より)という本。
延べ日数は27日だが、4、5年はかかっている。何しろ奥多摩を出発したのが、2010年。次の白丸の辺りで東日本大震災を引き起こした大地震に遭遇する。あとがきの日付が2016年の8月だもんね。
「絶対に真似したくなる」と解説を書いた高野氏が言うように、私も真似したい!(珍しく感嘆符なんか付けちゃうよ)
何しろ、私は学生の時分、尻手から登戸まで南武線に乗って学校へ通っていたのである。この本の後半戦は、まさに私が毎日往復していた辺りの情景なのだ。
しかも、奥多摩、御嶽、青梅は、十何年か前、飛騨高山のT君と「つげ義春の『奥多摩貧困行』を旅する」と称してうろついた辺りなのだ。
そうそう、ここここ、こんな感じ。読みながら何度私は膝を打ったことか。
ラーメン、蕎麦、鰻、ハムカツ、焼鳥、ピザ・・・、登場する食べ物は多種多彩。それに合わせる酒も、ビール、日本酒、サワー、ウィスキー、何でもござれ。まさしく酒に貴賎なし。読みながら、何度私は唾を飲みこんだことか。
文章もまた軽妙洒脱。心地よいリズムだな、と思っていたら、六郷の渡しを紹介するくだりで「江戸を出て日も浅い旅人の路銀も豊かで、さぞや賑わっていたのではないかなどと、古今亭志ん朝演じます『品川心中』など思い返しながら想像する」とあるところを見ると、落語ファンでもあったのね。

この本に出てくる場所の写真を、私も何枚か撮っているので、紹介してみる。
「(二俣尾の)駅を過ぎると、道沿いに、『主婦の友』という巨大看板を掲げた書店が見えてきた。看板の背後は瓦屋根。昔ながらの平屋だけど、店頭のラックには、週刊誌や各種情報誌がぎっしり、奥に実用書や話題書なども取りそろえているように見えた。私が若かったころには、地元にいくつかあった書店さんである。」
その本屋が、これです。



「商店街を抜けていく。和泉多摩川駅にこうした商店街があることを知らなかったからいかにも新鮮なのだが、ぶらぶらしていると、飲み屋さんもあるし、コインランドリーが目につくので、学生さんもたくさん住んでいるのかと想像する。さて、どこかに大学でもあったのかどうか。」
では和泉多摩川の駅前商店街です。


近くに大学ありますよ。(私の出た大学です)
落語家の桂小文治さんも学生時代住んでおりました。

いいねえ。たぶん何度も読み返すことになるだろうな。

2017年2月8日水曜日

カンバンワ②

看板特集、第2弾です。

水戸。
かわいいねえ。

こっちも水戸。
「かなりナウいショップ」って素敵なコピーですな。

石岡。

同じ店。震災直後。

水戸。お洒落だね。

石岡。
20年ぐらい前かな。観月ありさがアイドルだった頃。

鉾田。

那珂湊じゃなかったかな。
ほっこりするねえ。

需要はないと思いますが、こういうの好きなんだよね。

2017年2月7日火曜日

カンバンワ

先日、石岡を散歩した時に撮った、看板の写真です。

いい味出してます。

テントが破れて現れたパンダさん。

東京庵。重厚だねえ。

久松商店。光線の具合がいいねえ。

十七屋。モダンだねえ。

福島砂糖店のガラス戸。いい字だ。

どうしても撮っちゃう、バー・クロンボ。

しばのや、店頭。

もう1枚。

2017年2月2日木曜日

新しい文楽論その2  「黒門町型の芸」(石井式落語のブログ)より

「石井式落語のブログ」の「黒門町型の芸」という記事を読む。
たぶん石井徹也が書いたものだろう。 五代目柳家小さんや十代目金原亭馬生に関する著書で知られる。私の好きな書き手の一人である。
文楽に対してはかなり批判的だ。というか、ブログだと随分攻撃的なんだな。

彼が文楽の落語をどのようなものとしているか。列挙してみる。
・フレーズの羅列。落語の本質とは関係ない。
・文芸的で文学コンプレックスのある人に評価されやすい芸。
・自分が如何に社会から高く評価されるかを目指した芸。
・自分の本質を悟られないように、小奇麗な芸と思わせるように自分をアピールしたいだけ。だから登場人物への愛情を感じない。 

まあ全否定だね。
彼は何に怒っていたのだろう。多分「権威づけ」に関してだ。 安藤鶴夫や湯浅喜久治、飯島友治、江國滋などが、文楽や圓生といった古典文芸調の落語家ばかりを「名人」と持ち上げ、落語の本質に目を向けなかったことが、落語の見方を歪めたのだと言いたいのだろう。

事実、彼はこう続ける。
「文学者崩れをたぶらかして取り込み」、「目白の小さん師匠、談志家元、三平師匠を一門に供え」、「馬生師匠の仲人をし、志ん朝師匠を百年に一人の逸材と持ち上げ」、「敵を作らず」、「落語協会最高峰の位置を手に入れる」。「フレーズだけで落語まがいのものを作り上げ」、「知的レベルの低い文学崩れを取り込んで権威づけした」というのだ。

主語は全て八代目桂文楽か。
文楽が自らの権威づけを意図して、安藤らを取り込み、落語家仲間を懐柔して自分の地位を盤石なものにし、大したことのない芸を、さも名人芸のようにして見せた、と断じているようだ。
40年来の文楽ファンとしては切ないなあ。

文楽の芸は、磨きこまれた楷書の芸だが、正確には正統的なものとは言い難い。無駄を極端に省き、他の演者が30分以上かけて演る噺を20分足らずで演じてみせたりする。レパートリーは、盲人、幇間、若旦那等に偏り、演目も30足らずに絞り込んでいる。台詞を固め、口演時間は1分と違わない。
しかし、それはアドリブが利かず、テンションが高く長時間はもたないといった、彼の特性を克服するために、無器用に愚直に作り上げていったスタイルだ。
「敵を作らない」処世術にしたところで、10歳で口減らしのように突然奉公にやられ、落語家になれば初代小南という上方出身の師匠を持ち、しかも師匠には二つ目昇進の時に捨てられて旅回りを余儀なくされ・・・、といった人生経験の中で身に付けたものだろう。大きな庇護もなく係累もない社会で、「敵を作らない」ことが生きる術であったのだ。そして、三代目圓馬や五代目左楽といった頼みの綱には、とことん尽くす。文楽はそうやって必死に生きてきたのだと思う。
師匠に死なれた小さんを引き取り五代目にしたのも、三平に好意的な評価をしたことも、志ん朝を百年に一人の逸材と大事にしたのも、全て自分を偉く見せるためだと決めつけるのは、あまりに文楽が可哀相じゃないか。
私は文楽ファンである。それを指して「知的レベルの低い文学崩れ」と呼んでもらっても構わない。でも、60年も必死に芸を磨いてきた人を、全否定するのだけはやめてくれないか。 

文楽・圓生の神格化を正し、三代目金馬・八代目正蔵・五代目小さん・十代目馬生を復権させ、落語の本質を取り戻そうという意図は分かる。ただ、自分の主張のために、一方を貶めるのはもうやめにしないか、と言いたいのだ。
それは安藤鶴夫が七代目可楽を絶賛する一方で、三代目金馬をくさし、小谷野敦が立川談志を称賛するのに五代目小さんを「お茶の間落語」と揶揄するのと同じじゃないのか、と言いたいのだ。

それでも石井氏の落語に対する見方考え方には、教えられることも共感することも多い。これからも氏の文章は読んでいくだろう。ただ、あのブログは誤字脱字も多く、いささか書きとばしている感がある。それを、氏のために惜しむのである。

2017年1月30日月曜日

楼外楼 五目麺 半炒飯

この前の休み、長男を連れて、つくばの西武に行く。
西武が2月いっぱいで撤退することが決まり、閉店前に1回行っておこうということになったのだ。

昼食はMOGの楼外楼にする。
私は五目麺。長男は中華麺。半炒飯を付けて、二人で分けて食べた。

五目麺。

アップです。
具だくさんで嬉しいねえ。

この日は焼きそばが食べ放題。

半炒飯。

普段は少食の長男もしっかり食べた。

デザートの杏仁豆腐。

中華麺に半炒飯をつけて900円。五目麺が単品で880円。
やっぱりフードコートで食うより数段旨い。質量ともに大満足でした。

なかなか賑やかな店構えですな。

食後に、別口で出掛けていた妻と次男も合流。
リブロで本と廉価版のCDを買い、Q’tで中古レコード市をやっていたので覗いてみる。ベニー・グッドマンの中古レコードを1000円で購入。
家に帰って、妻が買って来たバームクーヘンでお茶にする。

2017年1月29日日曜日

あそう温泉白帆の湯 白帆カレー

週末、行方市の「あそう温泉白帆の湯」に行く。
昼は休憩所で食べる。
しばらく行かないうちにメニューが変わっていた。
私は新メニュー「白帆カレー」(780円だったかな)を注文。
それがこれ。

小鉢が2つ選べる。
ポテトサラダと煮物を選ぶ。ゆで卵でもよかったな。

わかさぎのフライが3つ。海老フライが1つ。

カレーはビーフカレー、フライはからっと揚げたてでした。わかさぎのフライ、久し振りに食べたよ。

畳敷き。食後はごろっとして昼寝。

窓からは霞ヶ浦が一望できる。
親子4人、のんびりしてきました。