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2023年5月26日金曜日

大甕神社再訪

大甕神社。

創建は皇紀元年という。つまり、鹿島神宮、静神社と同年の創建ということになる。

祭神は静神社と同じく建葉槌命(たけはづちのみこと)、そしてもう一柱、地元神として甕星香々背男(みかぼしかがせお)。鳥居脇にはそれを証明するかのように「大甕倭文(おおみかしず)神社」とある。


静神社のところでも書いたが、鹿島神宮の建甕槌命(かけみかづちのみこと)と香取神宮の布津主命(ふつぬしのみこと)を助けて、香々背男を征伐したのが建葉槌命である。

本殿には香々背男征伐の場面の彫刻がある。



ここには「當神社祭神武葉槌命悪神甕星香々背男ヲ金田山魔王石上ニ誅スルノ圖」と書かれている。

甕星香々背男の霊力を封じているのが本殿裏にそびえる宿魂石だ。

鎖が常備してあるほどの急坂を上る。


岩山の上には本殿が鎮座している。

神社内にある案内板によると、宿魂石は境界に祀られた「大甕」と称された磐座。この地は大和朝廷の支配が及ぶ「大倭国」と未知の世界「高見国」との結界と見立てられていた。この岩山の北側の麓には「結界石」がある。お札がいっぱい貼られていて、ちょっと写真を撮るのも怖い。すぐ近くに甕星香々背男が祀られていた。




ここは、大和朝廷の中央集権化に抗った者たちの怨みを封じ込める所でもあるのかな。どこか、ただならぬ雰囲気を感じるんだよねえ。

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