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2024年12月29日日曜日

湖国探訪① 佐和山遊園夢の跡

この前、高山T君と滋賀県を旅した。LINEをしているうちに、ひょんなことから盛り上がり、かねてからの望みだった近江乱入が実現することになったのだ。

当日、朝5時に起きて上野行の電車に乗る。東京駅に着いたのは8時少し前。8時3分発のひかり岡山行きと8時33分発のひかり新大阪行きがあった。迷ったが、生来のせっかちが出て岡山行きに飛び乗る。海側の窓際に座ることができた。降りる予定の米原には停車しない。名古屋でこだまに乗り換えればいいか、と軽く考えていた。

相模湾、駿河湾、三河湾を眺めながら、新幹線はひた走る。途中、反対側の窓越しに富士山がくっきり見えた。

名古屋で降りると、こだまではなく20分後に新大阪行きのひかりがやって来ることを知る。なあんだ、一本後に乗れば米原まで直で行けたのに。でも、この隙にきしめんが食えるな。

すかさずホームにある立ち食いのきしめんを食う。



いちばん安いきしめんが420円になっていた。値上げの波はここにも押し寄せたか。ともあれ、今回、きしめんは諦めていたのだが、自らのせっかちのお陰で食べることができた。やっぱり、ここのきしめんはしみじみと旨い。

後発の新大阪行きに乗って30分、念願の滋賀県米原に着く。

駅を出ると、高山T君が待っていた。彼は岐阜県の多治見から車でやって来た。これからT君の運転で、滋賀県の湖東地方を回るのだ。

まずは久闊を叙し、お互いの息災を祝う。

旅のメニューはほぼ高山T君にお任せ。まずは近江鉄道、鳥居本駅に行く。今は無人駅だがかわいらしい駅舎が残っている。



鳥居本町は中山道の宿場町として栄えた。合羽が特産で、この駅からも全国に発送されたという。2007年にはギネス世界記録の連続演奏記録に挑戦するコンサートが催され、見事184時間の世界記録を打ち立てた。

駅の裏へ回ると、足踏みのトロッコが無造作に置かれていた。すごい。


それから、また国道8号線を西へ向かう。佐和山トンネルをくぐり彦根市に入るとすぐ、佐和山遊園がある。地元の建設業者が、石田三成の居城、佐和山城を記念するテーマパークを構想して建てた。1976年に着工し、建設中も無料で開放していたというが、未完成のまま廃園となった。今見ても、展示物のひとつひとつに創設者のただならぬパッションが感じられる、滋賀県を代表するB級スポットだ。

では、ご覧いただこう。

佐和山城、再現天守

金閣寺を模して三成が建立した瑞岳寺

能舞台か

門内にあった佐和山城の模型

金色に輝く謎の美女像

この他にも五重塔や六体力士像などがあったらしいが、現在は撤去されている。高山T君が最初に訪れた時に比べ、廃墟感は加速しているという。

「おれは、君をここに連れて来たかったのだよ」と高山T君は言った。まぎれもなく私の大好物だ。T君、ありがとう。

ここで私のデジカメがおかしくなってきた。SDカードに書き込みができなくなってしまったのである。カードとカメラ、どちらに原因があるのか。カメラだったら嫌だなあと思いながら、ヤマダ電機に寄ってもらう。1000円で32ギガのSDカードを購入。試してみると異状はない。ほっと胸をなでおろす。

昼は国道沿いの日本晴食堂。


さすがは人気店。駐車場には車がいっぱいだ。

私たちはいちばん人気のトンテキ定食を注文。健啖家のT君は大盛、私はきしめんを食べていたので中盛を選ぶ。


もう間違いなし。旨し。(詳しくは後程「飲んだり食ったり」で)

旨い飯を食うと幸せな気分になる。その幸せな気分で、さあ近江八幡へ向かうのだ。

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