ページビューの合計

2025年8月24日日曜日

旅の始まり、燕三条

高山T君と旅をしてきた。彼から「1泊3300円で泊まれる宿が新潟にある。行ってみないか?」という連絡があったのである。

高山T君は4月から重いポストをやらされる羽目になった。再任用最終年においてである。これは余りに酷だよなあと、私は常々思っていた。この旅は彼の励みになるだろう。いや、正直に言おう。私はその企画にそそられたのだ。

よーし、行こうではないの。私はT君の誘いに乗った。

朝、7時の電車に乗り上野へ。上野から上越新幹線で燕三条。乗り継ぎがうまく行き過ぎて、10時過ぎに燕三条駅に降り立った。

この駅名のせいか、私は燕三条市という市があるという先入観を持っていた。ところが、燕と三条は別の市なのである。両市の皆さん、申し訳ございません。

調べてみたら、駅自体は両市にまたがっており、所在地は駅長室のある三条市だという。普通出口は、北口とか南口とか方角で言うが、この駅は、燕口、三条口である。

ちなみに高速道路のインターチェンジは、三条燕インターチェンジといって、駅名とは順番を入れ替えている。この辺には何かただならぬ力が働いているのだろうか。

まあいい。約束の時間まで、小1時間ある。コーヒーでも、いや、あわよくばビールでも飲もうかと辺りを見るが、駅中にめぼしい店は見つからない。では、駅付近をぶらつこうと思って歩き出した。

早くも暑い。ロードサイドでよく見かけるチェーン店しかない。30分ほど歩いて、駅に戻ると、高山T君から「間もなく着く」と連絡が来る。

10時50分、合流。11時に開店する「燕背脂ラーメン」の名店があるというので、そちらに向かう。

大むら食堂。到着すると、早くも行列ができている。

お向かいに、シブい建物発見。

T君によると馬を繋いでいた家らしい。向かって右側にあるタンクは、馬の飲み水を溜めていたのではないか、とのこと。

30分後、二階に通される。もう行列に慣れているんだな。無駄のない客さばき。注文もタブレットだ。最も基本的な中華そばをオーダー。やがて出てきたのがこれ。

いいねえ。見た目ほどしつこくないな。旨かったよ。


この日、高山T君は完璧なプランニングで私を迎えた。私はこれからそれを各所で知らされることになる。

さあ、旅が始まった。

0 件のコメント: