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2025年8月29日金曜日

越の国漫遊記⑥ 醸造の町、摂田屋

まず向かったのは、長岡と小千谷の間にある榎峠古戦場。

北越戊辰戦争では、恭順を迫る官軍と中立を主張する長岡藩代表の河合継之助との談判が決裂。両軍の間で戦闘となった。榎峠は、はじめ官軍が占領していたが、長岡軍がこれを撃破。対岸の官軍との砲戦となった。


河合継之助は、司馬遼太郎の小説『峠』の主人公。坂本龍馬同様、司馬に発掘されたことによって有名になった。


その次の目的地は長岡市摂田屋。私は知らなかったが、「醸造の町」として知られているらしい。

拠点となるのが、ここ、「機那サフラン酒製造本舗」。


初代当主、吉澤仁太郎が明治22年26歳の時、薬用酒「サフラン酒」を売り出し、一代で財を成した。サフラン酒は昭和初期にはハワイにまで販路を広げ、薬用酒として「養命酒」と人気を二分するほどだったという。

また、ここの蔵がすごい。




見事な鏝絵でしょ? 

街歩きに出ようとしたら、この家の方から声をかけられ、開館前の資料館に案内していただいた。

色々お話を聞きながら、展示を拝見する。こうやって見ていくと、仁太郎氏というのは、優れた美術的センスの持ち主だったんだなあ。



荒井由実の『コバルトアワー』のレコードがかかっていた。素敵な空間でした。

摂田屋の街を歩く。この日も相当暑い。なるほど、酒、味噌、醤油と醸造蔵が軒を連ねる。





酒どころ新潟県の最大酒造メーカー、吉乃川酒造もここにある。



こうなると、酒蔵というより工場ですなあ。

私は20代の後半に日本酒に目覚めた。その頃に愛飲したのが、この吉乃川純米である。喉ごしの良さ、鼻腔に立ち上る米の香り、典型的な越後の酒だ。

敷地内の酒ミュージアム「醸蔵」に入る。



ここで父の土産に吉乃川特別純米を買う。まあ、一緒に飲むことになるんだろうけど。

さあ、長岡に向かおう、と車を走らせたが、すぐ、醤油の醸造所を見つけた。これは寄らねばなるまい。そそくさと車を止める。


商標のお地蔵さんのモデルはおそらくこれだろう。

旧三国街道の道しるべ地蔵。

近くにはお稲荷様もある。

吉乃川酒造を出る時、ご主人に声をかけられた。

「暑いですねえ。この頃は、新潟や長岡も暑くなっちゃいましてねえ」

私が高山T君を示して、「この人は日本一暑い多治見から来たんですよ」と言うと、

「いやあ、もう色んなところに抜かれました」と高山T君は変な謙遜をした。


さあ、いよいよ今回の旅の仕上げ、長岡に向かおう。

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