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2025年5月8日木曜日

寄席の仕上げ

この前、寄席がハネた後、上野中央通り商店街で、軽く引っかけた。

しばらく来ないうちに、店も大分変ったな。昔はこの辺りに養老乃瀧があったのだが。

ふと目に留まった、この店に入る。


先客に二つのグループがいたが、空席はほとんど予約になっていた。カウンターの端っこが空いているというので、そこに陣取る。

まずは瓶ビール。おお赤ウィンナーがあるではないか。ビールに合うよな、とすかさずオーダー。

赤星の中瓶が登場。

個人的には味つけは塩胡椒のみでいい。

焼き物はつくねにしよう。これが、なかなかのビジュアル。


これは酒が合うな。山形の本醸造、大山を燗で。これが大当たり。


 こうなると、魚も欲しい。というわけで、まぐろぶつ。見よ、この美しい構図を。

フロアは女性スタッフのみ。きびきびした気持ちのいい接客だった。

きれいに飲んで食って、締めて3100円。旨かった。寄席の仕上げは、こういきたいねえ。

2025年5月6日火曜日

小川散歩

昨日、午前中は甥っ子たちが来ていた。母の命日が近いので、皆で墓参りをする。孫がほぼ揃ってくれて、母も喜んだろう。

昼は皆で、ピザーラのピザを食べた。

午後、長男と散歩に出る。

車を市営駐車場に止め、小川の街を歩く。


大町カフェでコーヒーを飲む。気になっていた店なのだが、やっと入ることができた。

大町ブレンド、400円。旨し。

 

素鵞神社がすごいことになっていると聞いたので、行ってみる。なるほど、すごいことになっていた。

御朱印をもらうための行列。他県ナンバーの車がいっぱい。何でも、この辺の神社の御朱印がまとめて買えるらしい。

私たちは鳥居の前で手を合わせ、そのまま脇の坂道を下る。

再び、県道に出て、高台の上にある赤身地蔵尊にお参りする。


御本尊は伝聖徳太子作。1450年、小河城主園部氏の守り本尊として城内に勧請された。1580年の小河城落城に遭うも、戦火を逃れ、何度か移転を繰り返して、1996年、現在地に落ち着いた。

昔、小河城主の子どもにあざができ、この地蔵尊に祈願したところ、子どものあざが消え、地蔵尊の全身が赤いあざに包まれた、という伝説が残っている。

この高台からは小川の街が一望できる。

裏道をぶらぶらと駐車場へ。



帰りにカスミでハートランドビールを買い、妻と夕方ビールと洒落込んだ。


今日は一日雨。肌寒いせいか、猫がずっと膝の上にいる。

連休も終わりだねえ。

2025年5月5日月曜日

上野鈴本演芸場5月上席昼の部

上野鈴本演芸場、5月上席昼の部。主任は林家正蔵。

開演5分前に入ると、もう客席は9割ほど埋まっている。正蔵、けっこう集客力、あるんだなあ。

前座なし。いきなり二つ目の林家たま平が登場する。正蔵の長男。ネタは「竹の子」。口調、リズム、テンポ、間、落語の身体能力が高いな。親父の若い頃より上手い。ネットで調べたら、「幼い頃から芸事に親しんだ」という。舞台度胸もある。恵まれた環境ですくすく育ってきた感じ。大きくなって欲しい。

お次は、林家たけ平。早くも真打登場。漫談で客席を沸かせる。私の先輩、扇乃丞さんの鉄板ネタの元ネタは、ここにあったか。

ここで古今亭文菊が登場。何となく、黒門町八代目文楽に風貌が似ている。というか意識して寄せているようにも、私には思えるのだ。この日は「つる」を軽妙に演じる。上手いよね。気持ちよく聞ける。

そして、綾小路きみまろの漫談。昔、やはりゴールデンウィークの浅草演芸ホールに、きみまろが出演した。あの時は、柳家小三治のトリだったな。客いじりと中高年ネタは健在。よく聴いていると、客いじりにも細やかな配慮があるんだよね、「ごめんね」とか「こういう流れだから気にしないでね」とか。たっぷり。爆笑が渦を巻く。

三遊亭圓歌、「やかん」の改作。談志の「やかん」のようにとんがってはいない。その分、大衆的だ。基本的にフレーズで笑わせる。それが、きみまろと同じ方向性。よく笑いは取っているが、その分、笑いのボルテージは下がっているような気がしたな。

隅田川馬石は「金明竹」。上方弁のくだりのみ。松公とおかみさんがかわいい。言葉よりも人間で笑わせる。きれいな高座だ。

立花家橘之助の浮世節が入る。黒門町八代目文楽の出囃子「野崎」、矢来町志ん朝の「老松」、目白五代目小さんの「序の舞」を弾いてくれる。いいなあ。

仲トリは古今亭菊之丞。黒紋付の高座姿が美しい。彼も黒門町を意識しているように思えるのだが、どうだろう。ネタは「替り目」。色気もあるし、男っぽい。お客が思わず「上手いねえ」と言っていたよ。52歳か。脂がのってきたねえ。

クイツキは翁家勝丸の太神楽。寄席の楽しさを堪能する。

売れっ子、蝶花楼桃花が高座に上がる。かわいい。華がある。男の真似をしない、女性が自然に女性の落語を演っている、ようやく女流落語もこういう所へやって来たのだな。ネタは「桃太郎」。子どもはアニメ声だ。ナウでファンシーな演出に、小朝のDNAを強く感じる。

入船亭扇遊が「一目上がり」を演じる。オールドファンとしては、こういう高座にほっとする。「つる」とちょっとネタがかぶるな。扇遊も70歳を越えたか。噺はまだまだ若々しいぞ。

膝代わりは江戸家猫八。父である先代は、小猫時代はスーツ姿の立ち高座、猫八襲名後は黒紋付に袴で高座を務めた。当代はスーツでの立ち高座で通す。軽さがいい。話術も巧み、芸も確か。先代は早世が惜しまれただけに、当代には健康に気をつけて、長い間、活躍してもらいたい。

いよいよトリのお出まし。林家正蔵が「あやめ浴衣」の出囃子にのって高座に現れる。黒紋付のいでたち。白髪頭にでっぷり肥えて、柄が大きくなった。父、初代三平の齢をとうに超えて、今年63歳になるのか。長く落語協会の副会長を務め、林家一門の総帥としての風格もにじむ。

五街道雲助と春風亭一朝と自分との楽屋での出来事をマクラでひとくさり。敬愛する先輩とのやり取りが微笑ましい。

ネタは「ねずみ」。個人的には、先代入船亭扇橋の口演が耳に残っている。扇橋の朴訥とした左甚五郎がよかった。噺の骨格はほぼ同じ。甚五郎の造形も、どこかとぼけた感じが扇橋に通じる。もっともこの噺は「黄金の大黒」の続編にあたり、甚五郎は、その主人公「ポンシュウ」に通じていなければならない。この辺りも文脈を踏まえた演出をしている。

締めた口調だが、笑いもあって、楽しかった。正蔵の描く子どもはかわいいいな。

少しだけ違和感があったのは、「ねずみ屋」の主人の告白の場面。しみじみしていてよかったのだが、主人の告白の中で、子どもの声を作ることはないのではないか、と思う。何だか主人が演じているようで、いささか不自然に感じた。

とはいえ、いい噺が聴けたことに間違いはない。追い出しの太鼓を背に、いい気分で上野の街に出る。やっぱり、寄席はいいなあ。


2025年5月3日土曜日

田植え

今日は田植え。

昨日の大雨で、上の蓮田から流れ込んだ蓮根を除去しながら苗を運ぶ。

ご近所の六条植えのおかげで、10時半頃にはひととおり植え終わる。これをやっていると、おれの根っこは農民なのだな、と思う。

その後、仕上げの手植えをして12時過ぎ、終了。



昼は次男が作った焼うどん。旨し。

午後はのんびり骨休め。

夕方から炭をおこし、恒例のバーベキュー。



炭火の焼き鳥は旨いなー。ビール、酒が進む。

7時過ぎ終了。毎年、最後になって炭火が最高潮になるんだよなあ。

後片付けをして、寝しなにカティーサーク。心地よい疲れ。

2025年5月2日金曜日

平日の休み、東京散歩

昨日、平日の休みがもらえた。妻が、「久し振りに寄席にでも行っておいでよ」と言ってくれる。

そこで、朝、長男と一緒の電車で東京に向かう。

8時半に日暮里に着く。


まずは谷中を歩く。



谷中銀座を抜けて千駄木、根津と谷根千をぶらつく。陽射しは強いが風があり、歩いていて気持ちいい。薫風爽やか。まさに散歩日和である。



根津神社にお参り。境内はつつじの花盛り。




不忍通りに出て、喫茶店で休憩する。



ほっとひと息。散歩の途中で飲むコーヒーは旨い。

池之端に出て、不忍池の周りを歩く。久々に弁天様にお参りする。



弁財天と合体したという御本尊の宇賀神

がらくた市をやっていたので、ちょっとだけひやかす。


仲之町通りもシブい建物があるんだよなあ。



そろそろお昼にしよう。この日は中華の気分。公園下の蓬莱閣。以前入った時は健康診断前日でビールが飲めなかった。ここはリベンジせねばなるまい。


まずは何はなくとも瓶ビール。すると、サッポロラガー、通称「赤星」が登場。やるなあ。ビールには焼きそば。五目焼きそばを頼む。



北京風はあんかけじゃないんだ。でも、これがビールに合う。旨し。

鈴本の開演時刻まで、少し間があるので、黒門町を聖地巡礼。旧文楽宅があった空地に工事車両がある。どうやら隣家の取り壊し工事中らしい。職人さんがいたので、写真を撮るのは遠慮した。

それでは、と箭弓稲荷神社へ。


ここには黒門町も名を連ねる奉納額があるのである。


お向かいの額を見ると「柳家小さん」の名が。大正15年に奉納されたものだ。四代目の襲名が1928年(昭和3年)だから、これは、あの名人三代目小さんではないか。


すごいの見つけたなあ。あっ神田伯山もある。これは「八丁荒らし」と言われた三代目だな。

頃合いもよし。上野鈴本演芸場、昼の部の客となる。

終演後、上野中央通りの居酒屋で軽く引っかけて帰る。

楽しかったよ、奥さん、ありがとう。

寄席のレポートや撮ったシブい街並みは、追々載せていきます。

2025年4月29日火曜日

田圃仕事

朝飯を食って、軽トラで父を助手席に乗せ、田圃へ向かう。

代掻き後の田圃をトンボがけするのである。

昨夜は地元の先輩方との飲み会だった。二日酔いではないが、しっかり飲んだ後の気だるさのようなものが、体の中に残っている。

トンボを担いで田圃に入る。ちょっと風はあるが、よく晴れた。青い空に、ぽっかりと白い雲が浮かぶ。


今時、あまりやらない作業だな。そんな手間のかかるやり方は、田圃一枚しか作っていないからこそできるのだろう。

ただ、父はずっと前からこのやり方をしてきた。一緒に仕事をしていると、父の仕事がいかに丁寧か、分かる。

田圃のぐるりをトンボでならす。高低の差を、なるべくなくすために。広い田圃だから、完全に平らにするのは不可能だ。しかし、やらないよりはやった方がいい。

村上春樹の言う「効率の悪い営為」そのもの。心を無にして、いや、色んなつまらないことを考えながら、作業を続ける。

ただ、この「効率の悪い営為」を繰り返していると、何だか気持ちが落ち着いてくる。

雉の鳴き声が聞こえる。烏が柿の木にとまって仲間を呼ぶ。柿の木は目も痛いほどの若葉を枝いっぱいに広げている。向こうの山では藤の花が満開だ。波紋。水音。泥の匂い。



効率の悪いことでしかなし得ないものがある。効率の悪いことでしか味わえないものがある。そんな考えが心に浮かんでは消える。

午前中いっぱい田圃の中を歩き回り、お終いにする。

苦手な4月。しんどくなってきた頃に、この田圃仕事がある。この世はよくできている。


昼食は次男が作ったじゃじゃ麵。旨かった。

午後はのんびり。

夕食は、鶏の唐揚げ、ポテトフライ、新玉ねぎ丸ごとレンチンバターポン酢、きゅうりの浅漬けでビール、酒。旨し。

食後にカティーサーク。

 

2025年4月27日日曜日

日曜のお昼はナポリタン

 朝、焼きたてのパン、ウィンナーソーセージ入りスクランブルエッグ、紅茶。

いい天気。妻の号令で久し振りに布団を干す。玄関先に草が伸びていたので、少しだけ草刈り。ふと思い立って裏山に行き、筍を一本掘って来る。

昼は妻が作ったスパゲティーナポリタン。きちんとピーマン、玉ねぎ、ウィンナーソーセージが入っている。市販のソースだけど、旨い。

午後から妻は仕事に行った。本来日曜は休みだが、人手が足りないという。どこも何かと大変だ。

デューク・エリントン『コンプリート・アット・ニューポート』を聴きながら、村上春樹『女のいない男たち』を読む。1956年のニューポート・ジャズ・フェスティヴァルでの録音。手練れの演奏。「A列車で行こう」、素晴らしい。2枚組CDなのだが、大作「フェスティヴァル組曲」はライヴ・ヴァージョンとスタジオ・ヴァージョンの両方が収められている。完璧主義者のエリントンが、ライヴの演奏の一部が気に入らず、コンサートの翌日、スタジオでレコーディングしたという。すごい話だねえ。

「晩御飯はお刺身でも買って来たら」と出がけに妻が言ってくれたので、夕方カスミに行く。

夕方ビールを飲みながら、ボブ・ディランの『地下室』を聴く。ザ・バンドの演奏でディランが気持ちよさそうに歌っている。久し振りに聴いたけど、いいねえ。発売は1975年だが、録音は1967年。オートバイ事故による療養から復帰に向けた、ウッドストックの自宅地下室におけるザ・バンドとのセッションの記録だ。米ビルボードで7位、全英で8位。けっこう売れたのね。

6時半頃、妻が帰る。

夕食は、カツオ、アジの刺身、マグロの切り落とし。冷奴、イカの唐揚げ、ポテトサラダ、揚げ出し豆腐で酒。スーパーのポテトサラダは甘い。ジャンクな感じが好き。筍は味噌汁にする。

寝しなにカティーサーク。


ゴンチチのゴンザレス三上の名言に、「人生負けてナンボ」「今日も笑顔で負け戦」というのがある。もはや、とっさの判断力、瞬発力、気力、体力、どれをとっても若い人たちには敵わない。仕事の仕方も古くさい。まあ負けるわな。むしろ張り合おうとも思わないよ。仕事も所詮「穴埋め」。とにかく1年、何事もなく働いてね、ぐらいしか要求されていない。

それでも、ひとつひとつの仕事に力を尽くして向かっていくよ。効率が悪くても、人に評価されなくても。それが私の仕事である以上、たとえ負け戦であったとしても。