高山T君念願の「東国三社コンプリート」のために、香取神宮に向かう。
祭神は経津主大神。鹿島の祭神建御雷大神とともに「国譲り神話」で活躍した神様である。明治以前、神宮を称する神社は、伊勢、鹿島、香取の三社のみだった。伊勢神宮が皇祖神を祀っているのを考えれば、いかに鹿島・香取が重く用いられているかが分かる。創建は、鹿島・香取、ともに神武元年だ。
参道の奥に総門があり、少しずれた位置に楼門、その奥に拝殿と本殿が鎮座する。表参道はほぼ90度にカーブしている。
「やっぱり普通の神社と配置が違うなあ」と高山T君が言う。
後で香取神宮のHPで確認すると、旧参道というのがあった。そして、その参道脇に拝殿・本殿が配置されている。それは鹿島神宮と同じ。それは伊勢神宮にも共通している。
拝殿は重厚な黒を基調にしている。
「楼門が赤だから、よけいに威厳を感じるよ」と高山T君が言った。
| 本殿が、また神々しい。 |
地下で鹿島神宮とつながっているという要石を拝んで、香取神宮を後にする。
高山T君のリクエストで、「水の郷さわら」に行く。昔、仕事で千葉に来た時食べた、落花生の味が忘れられないという。彼はほくほくしながら落花生を買い込んでいた。
利根川沿いを下流に向かう。途中、津宮の鳥居河岸に寄った。
祭神の経津主大神が上陸した場所とされている。今年は午年、式年幸神祭が行われる。ここから神輿を乗せた御座船が利根川を遡り鹿島に向かう。
小見川で利根川を渡り、再び茨城県へ。神栖市の息栖神社に行く。
これで、めでたく高山T君は東国三社をコンプリートした。
息栖神社。祭神は久斗那神。鹿島・香取の大神に従って東国に来たと思われる。創祀は応神天皇の御代とされる。
鹿島・香取の二大スターに比べると幾分地味だ。社殿は火事で焼け、昭和30年代に建て直されたもの。
私のイチ押しは一の鳥居。
常陸利根川沿いに立ち、鹿島神宮の南の一の鳥居を兼ねている。
| 常陸利根川。正面にはかすかに筑波山が見える。 |
近年、東国三社参りがブームになり、ここ息栖神社も参拝客が増えた。社務所が新築され、御朱印も常時対応できるようになったようだ。一の鳥居の前には、2025年に「神栖にぎわいテラス」がオープン。特産品市場やカフェ、食堂などが入っており、一の鳥居、常陸利根川の絶景を望む眺望テラスもある。観光の拠点として大いに期待したい。
気がつけば16時を大分過ぎている。そろそろ銚子に向かわねばならぬ。












