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2017年5月30日火曜日

伊那谷を旅する② 満蒙開拓平和記念館


阿智村の満蒙開拓平和記念館。ここで語り部の講演会があった。
約1時間半のお話を聴く。

日本は満州事変後、昭和7年(1932年)中国東北部に満州国を建国。昭和11年(1936年)には国策として満州開拓移民を開始した。
満州国は清王朝の流れをくむ溥儀を皇帝にいただいてはいたが、実質は日本の植民地であった。関東軍が統治し、日本からの移民は現地民を人夫として使った。
語り部の**さんは、昭和19年(1944年)5月、14歳で入植した。首都新京からわずか12km東の土地だが、電気は通じていなかった。それでも、自生したあやめが咲き誇り、なんて美しい所なんだ、と思ったという。
翌昭和20年(1945年)8月9日、ソ連軍が満州に侵攻。**さんの村では8月14日に18歳から45歳までの男が根こそぎ召集された。残った男は15歳の**さんと、耳が不自由な青年、68歳の開拓団の団長だけであった。
8月15日、日本の敗戦が明らかになる。その日は何事もなかったが、翌16日、現地民による暴動略奪が始まる。
その夜、トウモロコシ畑に隠れていた**さんたちを暴徒が見つけ、団長を暴行。団長は瀕死の重傷を負う。
「楽にしてくれ」という団長の懇願を入れ、村民の一人が彼の首を絞めて殺す。これが集団自決の始まりとなった。召集された男たちも生き残ってはいまい、このままなぶり者にされるよりは、というので、まず女たちが我が子の首を絞めて殺す。大きい子どもとなると苦しさに手を払いのけてしまうので、ひもを使って首を絞めた。子どもたちを殺すと、今度は大人が大人の首を絞めた。とうとう**さんと耳の不自由な青年だけが残った。
二人同時に死ぬためには首を絞めるわけにはいかない。自分の手首の血管を食いちぎろうとしたが駄目。そこで、お互いの頭を石で殴り合うことにした。額が割れ大量の出血をして二人は意識を失う。それが未明。
昼過ぎスコールが来て、二人は目を覚ます。目が覚めたとき、彼ら二人も遺体も、皆裸だった。暴徒が衣服を剥ぎ取っていたのだ。
これが73名集団自決の顛末である。
ソ連侵攻の前、関東軍は満州の4分の3を放棄して南下しており、開拓民や一般市民は最前線に取り残された。軍は一般人を守らない。こんな事が満州のあちこちであった。沖縄で起きたことが、満州でも起きたのだ。
**さんは何とか生き延びて(耳の不自由な青年は収容所で死んだ)、昭和23年(1948年)、一人故郷に帰る。故郷の村の村長は集団自決の責任を感じ、敗戦の翌年、首つり自殺をしたという。

講話が終わり、一通り展示を見て館の外に出た。
**さんが見たのと同じであろう、あやめの青い花が風に揺れていた。


2017年5月29日月曜日

伊那谷を旅する①


先日、親友S君と長野県は伊那谷を旅して来た。
S君とは中学高校の同級生。社会人になってもずっと一緒に遊んでいたのだが、お互い結婚生活に入ると何かと忙しくなって、そうそうつるんではいられなくなった。
今回、高校時代お世話になったIさんを訪ねようと、久し振りに二人で出掛けることにしたのである。
駒ヶ根温泉に1泊し、Iさんと酒を酌み交わし、翌日は駒ケ岳ロープウェーで千畳敷カールを見て帰って来た。
旨いものをたらふく食い、天気にも恵まれ、楽しい旅であった。
少しばかり、その旅の話にお付き合い願いたい。
では、次回より・・・。

2017年5月26日金曜日

火の見櫓 その7


小美玉市小川地区羽木上の火の見櫓。
屋根の部分が取り払われている。
もう少し近くから。



近くには昔の消防団の建物があった。


火の見櫓の向かいには、現役の丸ポストが。


空港の方に行き、お気に入りのシブい建物を撮る。


最後に1枚。旧園部川で軒を並べるスナックです。


2017年5月22日月曜日

小月庵のカツ丼


小美玉市小川、小月庵のカツ丼、800円。
以前はお新香だけ付いて670円だった。今は味噌汁にサラダも付いてくる。
カツ丼といえば、土浦の亀屋が有名だが、この小月庵も捨てがたい。
というか、個人的にはこの小月庵のカツ丼が、私にとってはナンバーワンなのだな。


そばつゆのかえしを使っているのだろうか、本当に優しくて深い味。
豚肉もしっかりと分厚いんだよねえ。



代替わりをして、ステーキ丼やオムライス、ポークソテーなどもメニューに加わった。
けど、自慢のカツ丼の味は変わらない。
目立たないかもしれないけど、カツ丼好きの方は是非お試しください。

2017年5月21日日曜日

留守番の日


朝、マフィンと牛乳。
妻がお出掛け。子どもたちとお留守番。
午前中、子どもたちを連れ、図書館に行く。
長男は調べもの、次男は「サバイバルシリーズ」をごそっと借りた。
私はその間、『茨城の戦後70年』と『古写真で見る日本の城』を見る。

霞ヶ浦の堤防を車で走る。


昼飯は小川の小月庵。
久し振りにカツ丼を食べる。
私はここのカツ丼がいちばん好き。

昼過ぎ帰る。
子どもたちがゲームをやっている間、レコード、CDを聴きながら本を読む。
村上春樹『ねじまき鳥クリニクル』。圧倒的な面白さ。これが村上のターニングポイントとなった作品である、というのはほぼ定説となっていると思う。
『1Q84』、『騎士団長殺し』はもちろん、『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』や短編『トニー滝谷』なんかもこの作品が源流になっているのではないか。
一般的に評判はいまいちみたいだけど、私は好きだなあ。

3時前にピアノの調律が来る。
調律をやっている間に妻が帰ってくる。

おやつに妻が買って来たドーナツを食べる。
休みの日のお楽しみ、夕方ビール。

夕食はお好み焼きでビール、酒。初物のそら豆、旨し。
よく晴れて暑かった。ゆったりと時間が流れた一日でした。

2017年5月19日金曜日

川崎のアパートの近く 今昔


大学時代住んでいた、川崎のアパートの路地を出た所。
和菓子屋と豆腐屋が並んで建っていた。
和菓子屋は「ちぐさ」といって、ガラスの容器に煎餅が入れてあり、ショーケースには大福とか青柳とか、すあまやきんつばが並んでいるような店。豆腐屋は店名は書いてなく、自家製で細々とやっているような店だった。
どちらの店にも入ったことはなかった。
あの頃は和菓子をわざわざ買って食べることもなかったし、豆腐を酒のつまみにすることはめったになかった。あの頃私はアパートでは、夜ごとサントリーレッドを飲んでいたのだから。

大学を出てからも、たまにアパートの近くを歩くことはあった。
当然、月日が経てば、様子も変わる。
まず和菓子屋がなくなった。


豆腐屋はずいぶん頑張っていた。
私は、30近くになって湯豆腐で酒を飲む旨さを知った。
アパートにいた頃、寒い冬の日に路地を歩いて豆腐屋に行って豆腐を買い、四畳半で湯豆腐をつつきながら燗酒を飲んだら、さぞしみじみと旨かったろうなあ、と悔やんだものだ。

その豆腐屋も数年前に店を閉めたらしい。
昨年の夏歩いた時は、まだ建物は残ってはいたが、いずれ取り壊されるだろう。


路地の奥にあったアパートも今はない。

大学を出てすぐの頃。
右奥が、私のいたアパート。

まずは手前のアパートが取り壊された。

そして右手前の小ぎれいなアパートができた。

それでも、これからも私は機会を見つけてあの界隈を歩くだろう。
私にとって、そこは何ものにも代えられない、大切な場所なのだ。

2017年5月14日日曜日

母の日

今日は「母の日」。
毎年、母の好きな鰻を食べることにしている。
当節、鰻も高くなった。我が家そろって鰻を食べるのは、1年でこの「母の日」1回だけだ。

長男がテストが近いと言って家に籠っているので、次男を連れて土浦に鰻を買いに行く。
いつもの小松屋で蒲焼の並を6人前頼み、まずは駅ビルの本屋へ行く。
次男はテストの珍解答を集めたムック本を、私は谷口ジローのマンガ『父の暦』を買う。
本屋を出て昼飯を食べに行く。とりあえず駅前通りを、亀城公園の方へぶらぶら歩く。



お目当ての亀屋が休みだったので、吾妻庵総本店へ。
私は大もり、次男は鳥南蛮を食べる。シブいぞ、中1.

腰があって旨いよ。


どうです、この雰囲気。


次男はつゆも残さず完食。
満足満足でぶらぶらと駅の方へ向かう。

薄い建物発見。




小松屋で鰻を受け取り、土浦を後にする。
帰り道に神立で妻の好きなケーキも買いましたよ。

2017年5月10日水曜日

元祖札幌や 味噌ラーメン


東海村、「元祖札幌や」の味噌ラーメン。630円だったっけ。
白味噌仕立て。比較的あっさりめ。
昔から地元の人たちに愛されてきた一品。旨し。
ではアップで。



店構えはこんな感じ。店も駐車場も広々しております。


2017年5月7日日曜日

GW

GWも終わり。

4日は田植え。労働の後は家族でバーベキュー。


5日は一回ぐらい外出しようというので、妻子を連れてイーアスつくばへ。
遅ればせながら妻に誕生日のプレゼントを買う。
昼はサブウェイのサンドイッチとアイスコーヒー、フライドポテト。サンドイッチはローストチキン、ハニーマスタードソース。旨し。

6日は再び田植え。機械で植えた後の抜けた所を手で植える。


午後3時頃終わる。シャワーを浴び、ビール飲んで昼寝。
夕食は親父が鰹の刺身を買って来たので、ビール、酒。やっぱり田圃終わりは刺身なのね。

今日は1日、ぼんやり過ごす。
レコードを聴きながら、村上春樹『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』を読む。どこかで酷評されていたけど、個人的には惹かれる話なんだよなあ。
午後、小川をちょっとだけ散歩。


帰りにハートランドビールを買って来て、夕方ビール。
夕食は鳥の唐揚げでビール、酒。

3日の憲法記念日には我が国の首相が「党総裁の立場」から、「東京オリンピックの年に新憲法施行を目指したい」と言った。これって、五輪の政治利用じゃないのかい?

2017年5月5日金曜日

火の見櫓 その6

需要があるのか、ないのか、よくは分かりませんが、とりあえず第6弾。火の見櫓特集であります。

まずは茨城町石崎で見つけた火の見櫓。

屋根付きも少なくなってきましたなあ。


涸沼にほど近く佇んでおりました。

お次は今はない、やはり茨城町海老沢にあった火の見櫓。

どっしりしてますなあ。

最後に土浦市大志戸。旧新治村になりますか。
つくばに買い物に行った帰り、見つけた。あいにくデジカメを持っていなかったので、妻のスマホを借りて撮りました。

状態が素晴らしい。
屋根はもちろん、半鐘も付いている。


塗装もきれい。
大事にされているのがよく分かる。

またどこかで見つけたら、アップしようと思います。

2017年5月2日火曜日

晩春の土浦散歩

先日、長男と土浦を散歩した。
モール505近くの駐車場に車を止め、歩き出す。
いい天気。



土浦の街の至る所に鯉のぼりが下がっている。
駅前通りに出る。

武蔵屋。どうしても撮っちゃう。


手前の所には店が立ち並んでいたが、取り壊され公園ができるという。

お昼は亀屋で、と思っていたのだが、お休み亀城公園に入る。



中城通りへと向かう。

看板建築のコーヒー屋さん。もとは何のお店だったんだろう。

琴平神社と不動尊の間の路地を抜け、中城通りに出る。

ほたてで天丼を食べ、駅前通りを駅の方へぶらぶら歩く。


武蔵屋さんのこの絵が大好き。


駅ビルの本屋で、高橋源一郎『恋する原発』を買う。
帰って読んだが、見事にひどい。『ジョン・レノン対火星人』といい、ひどい小説を書かせたら、天下一品だな、この人は。